出生時間が不明のホロスコープで相性(シナストリー)の見方を解説します。
よく生まれた時間がわからないと正確に占えないと言われていますが、本当でしょうか?
- 出生時間がわからないホロスコープの相性の読み方に不安を覚えている方
- ホロスコープの相性の見方をもっと深めたい方
- 占星術の勉強を始めたばかりの方
- もっと占星術の可能性を知りたい方
- プロの占星術師がホロスコープをどう読んでいるかを知りたい方
以上に該当する方はぜひ続きをご覧ください。
実践鑑定レベルの深い話をしていきます。
出生時間がわからない場合のホロスコープ
まず断っておくと、出生時間がわからない占星術鑑定は日常茶飯事です。
- 母子手帳を紛失している
- 母親が覚えている出生時間があいまい
- さすがに相手の出生時間まではわからない
以上のケースはあるあるです。
だからと言って、占星術鑑定ができないのは本当でしょうか?
個人的には気持ちはわかるのですが、結論、本当ではありません。
確かに、アセンダントやミッドヘブン、各カスプの度数は割り出せません。
アセンダントやミッドヘブン、各カスプの度数というのは、一般的な占星術の場合、生年月日に加えて、生まれた時間と場所で割り出すプラシーダスのホロスコープで判明するものだからです。
では、いったい誰がプラシーダスのホロスコープでないと正確な運命が読めないと言っているのでしょうか?
ホロスコープの作成はプラシーダスだけではありません。
特に出生時間がわからないホロスコープの作成は以下が挙げられます。
- ソーラーチャート
- ルナーチャート
- 概算日の出図チャート
- 日の出図チャート
- シジギィチャート(朔望月チャート)
プラシーダスのホロスコープじゃないとその人の正確な運命が読めないと言っている人は、これらのチャートで本当に検証したのでしょうか?
占星術は常に検証ありきの占術です。
検証を行わずにプラシーダスでしか正確な運命が読めないというのは、ただの言い訳ではないでしょうか?
例えば、プラシーダスのホロスコープには出ていないくて、ソーラーチャートやルナーチャートのホロスコープにその人の運命が出ていたなんてことは研究すれば何度も目にすることです。
ソーラーチャートで自信を持って相性を読む
初心者や中級者の方は、出生時間がわからない場合、まずはソーラーチャートで相性(シナストリー)を読むことをお勧めします。
これも占星術あるあるですが、シンプルに読んだ方が当たります。
ソーラーチャートは非常にシンプルなホロスコープですが、実際に読み込めばプラシーダスに負けないぐらい深い読みができるものです。
これは相性だけでなく、未来予測でも同様です。
中級者の方はソーラーチャートに加えて、ルナーチャートで相性を読むこともやってみてください。
ルナーチャートで見ると、これまた違った相性の本質が見えてくるはずです。
出生時間がわからないホロスコープの相性を深読みする技術
相性(シナストリー)を深読みするためには、以下の理論を学ぶと良いです。
- ルーラー読み
- 本質的品位
- ハウスの吉凶
- 恒星
- ドデカテモリー
- 包囲
- クリティカルディグリー
- アナリティックディグリー
- ハーリーレイズ
- ミッドポイント
シナストリーを読む技術はアスペクトだけではありません。
これらの理論すべてが相性に活用できます。
あらゆる手を尽くしてホロスコープ、相性を読んでみてください。
研究してみてください。
仮に出生時間がわからなくても、ホロスコープから深い相性を見ることにつながるはずです。
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目の間にいるクライアントのために最善が尽くせるか?
実践鑑定家の目の前には常にクライアントがいます。
占いに来られる方というのは、(当たり前ですが)困っているから頼ってくるのです。
実践鑑定は常に「困っている方々に、今、自分に何ができるか?」が問われます。
生まれた時間がわからないから、正確な相性鑑定ができないと言うのか?
仮に生まれた時間がわからなくても、常に最善を尽くして運命を読み解こうとするのか?
この2つは、クライアントの満足度や安心感に大きな違いを生むはずです。