ホロスコープを用いた相性を見る場合、シナストリー(二重円)を作成し、アスペクトを取る見方が一般的です。
ですが、アスペクトだけで相性がわかるのかと言えばノーです。
今回の記事では、ホロスコープのアスペクトだけで相性がわからない理由を解説します。
- シナストリーで相性をもっと深めたい方
- 占星術鑑定の本質を知りたい方
- プロの占星術師が相性において、どこに目をつけているかを知りたい方
以上に該当する方はぜひ続きをご覧ください。
アスペクトだけでは相性はわからない
結論から書くと、アスペクトだけで相性は分かりません。
実践鑑定になってくると、その人の資質をホロスコープ、特にネータルチャート(出生図)から読み解き、
- 性格破綻の傾向がないか?
- メンタルが安定しているか?
- 欲に溺れていないか?
以上を読み解く必要があります。
本気の相性鑑定となると、結構シビアな占断になることがほとんどです。
相性を見る前にその相手の資質をホロスコープから見極める。
誰だって性格破綻していたり、メンタルが不安定な人とは付き合っていけないからです。
自分のメンタルが病んでしまいますので。
プロほど慎重になって相性を見る前に、ネータルチャートを読み込みます。
いきなりシナストリー(二重円)を追いかけたりしません。
プロの占星術師(占い師)になりたい人ほど、知っておきたい真実です。
シナストリー(二重円)の前に見るポイント
相性鑑定の場合、エレメント(火地風水)やそれこそアスペクトで性格分析しがちです。
もちろんこれらも確認します。
ですが、実際には以下のポイントの確認が大切になってきます。
まず、相手のホロスコープにあるリリス、ドラゴンテイルでどの人生分野に悪縁を引き寄せるポイントがあるかを見ます。
アナリティックディグリーで、性格的に難がある箇所を特定します。
お相手が男性の場合、月や金星が傷ついてないかを見ます。
※月は金星はお付き合いする相手(女性)を意味するナチュラルプラネットです。
さらには、ここには書けない多数の理論を用いて、その方の人に対する接し方の傾向を詳しく見ていきます。
これらを確認してからシナストリー(二重円)を見ていくのです。
初心者向け:シナストリーの見方
ホロスコープ読み初心者の方にシナストリーの見方をお伝えします。
シナストリーは、コンジャンクション(合)、オポジション(衝)だけに注目してみてください。
細かいアスペクトは後回しにしましょう。
アスペクトで一番影響が強いコンジャンクション、オポジションを丁寧に見ていくだけでも、相性が見えてきます。
むしろ、シンプルにシナストリーを読むからこそ、わかることが多いのです。
プロは基本を大切にします。
相性のプロは、マニアックな理論の一部に価値があることを知っていますが、マニアックな理論に振り回されてホロスコープが全然読めていない人が多数いることを知っています。
基本、本当に大切です。
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相性鑑定の本当の意味
相性鑑定で相手と相性が良い悪いというのは、プロセスの一つに過ぎません。
真の目的は、「なぜ、その相手を自分は引き寄せたのか?」を明確にするためです。
人は自分と同じ魂を持った人を引き寄せます
僕のところに訪れる方の中には、明らかに性格破綻の兆候を示すホロスコープの相手を引き寄せ、もっと言えば「この人、本当に大丈夫だろうか?」という不安を抱えています。
その不安の多くは正しいことが多いのです。
そして、自分にとって明らかに悪縁の相手をなぜ引き寄せたのか?
ここが相性鑑定の真のテーマです。
相手は自分の写し鏡です。
自分にないものは絶対に引き合うことはありません。
自分が本当に幸せに生きるために、
- 変えなければならない考え方は何か?
- 不幸を引き寄せる口癖(言霊)を発していないか?
- 相手を(心の中で)見下していたり、攻撃していないか?
これらを明確にし、自分自身を大切に扱うということを自分に約束する場が相性鑑定でもあるのです。
相性鑑定の場は生き直しの場なのです。
今、この瞬間から、自分をもっと大切にするということを誓い、日々、ご自身の精神、魂の成長を促すのが相性鑑定の場なのです。