ホロスコープの相性をもっと精密に読みたいという方に、今回の記事を届けます。
相性・悪縁の専門家である真中伸也が、精密に相性を読む秘訣について解説します。
実践鑑定でプロは相性をどう読んでいるのでしょうか?
また、何に気をつけないといけないのでしょうか?
ぜひ最後までご覧ください。
精密に相性を読む秘訣
精密に相性を読むことができるために、以下4つの秘訣を記します。
基本的な内容はもちろん、まず最優先したいのが考え方です。
詳細に相性をホロスコープから読むための考え方を解説します。
次に、具体的な読み方に触れて、最後はアスペクトという順番で進めていきます。
相性(シナストリー、二重円)は大枠から詳細に読む
精密な相性(シナストリー、二重円)はいきなりアスペクトから読んではいけません。
これは僕の占星術講座の生徒さんに口を酸っぱくして言っています。
大学の教授で優秀な人は、論文をまず概要や各章の第一文だけをすべて目を通してから詳細を読んでいきます。
まず全体を網羅し、結局この論文は何が言いたいのか? を掴んでいるのです。
大枠から全体を掴み詳細に読んでいくのが、ホロスコープ読みに限らずあらゆる勉強や情報収集の鉄則です。
いきなり精密に読んでいくと木を見て森を見ずの状態に陥ります。
大枠→精密に読むという流れを必ず意識してください。
より詳しく相性を読むことにつながりますので。
相手の惑星は自分のどのハウスに入る?
大枠で読むコツとして、相手の惑星が自分のホロスコープのどこハウスに入るのか? に注目する方法があります。
基本中の基本ですが、意外と馬鹿にできない方法です。
例えば相手の太陽が12ハウスにある場合、恋人関係であれば「癒される」といったようにです。
※あくまでも一例です。
初心者の方は相手の惑星、特にパーソナルプラネットと呼ばれる(太陽、月、水星、金星、火星)だけに注目して、どのハウスに入り、どんな作用をするのか? を研究されると良いですね。
慣れてくると、残りの惑星(木星、土星、天王星、海王星、冥王星)やアセンダント、ミッドヘブンといった感受点にも注目し、どのハウスに入っているのか? を深く読み解いていくと良いです。
悪縁(リリス、ドラゴンテール)を見る
相性を見る際、悪縁にも注目すべきです。
悪縁の二大感受点であるリリス、ドラゴンテールは非常に重要です。
相手のリリス、ドラゴンテールも、まずはホロスコープのどのハウスに入るかを見てみてください。
読み方がわからなければ、リリス、ドラゴンテールは原則凶の意味を持つので、各ハウスで悪い作用があるんだなぐらいで最初は大丈夫です。
>>オススメの記事:【相性】リリスが絡んだ腐れ縁で苦労している人の対策方法を解説します
アスペクトを見る
精密な相性を読む場合、ここでようやくアスペクトです。
シナストリー(二重円)でお互いの惑星、感受点のアスペクトを丁寧に見ていきましょう。
ただし、見るべき箇所が多すぎて目が痛くなる人もいるかもしれません。
その場合は、まずは自分自身を表現する惑星である太陽、月と相手の各惑星とのアスペクトを見るようにしてください。
目が慣れてくると他の惑星にも目が届くようになります。
それでも見るべき箇所が多すぎて訳がわからなくなる、という方は太陽、月以外のパーソナルプラネットである水星、金星、火星に注目してみてください。
最初は第一種アスペクト(コンジャンクション、セクスタイル、スクエア、トライン、オポジション)だけで十分です。
これだけも精密な相性を読む上で、かなりの情報量となります。
目が慣れたら第二種アスペクト(セミセクスタイル、セミスクエア、セキスコードレート、インコンジャンクション)を探すのよも良いですね。
ぜひトライしてみてください。
重要|なぜ相手を引き寄せたのか?
今回のテーマはホロスコープから相性を精密に読む秘訣です。
では、精密に読むとは単にシナストリー(二重円)のアスペクトを詳細に見ていくことだけなのでしょうか?
実際の相性では相手を引き寄せた原因にアプローチします。
以下、参考までに3つご紹介します。
リリスが示す心の闇
リリスの本質は執着であり心の闇を表現します。
特に恋愛や結婚における悪縁関係は、自分の心の闇、特に自分のコンプレックスを穴埋めしてくれる人を引き寄せる傾向が非常に強いのです。
あくまでも参考として挙げますが、ネータルチャートのリリスが以下に示す苦手を表現していた場合、
- 勉強が苦手だ→勉強が苦手な相手を引き寄せる
- お金を稼ぐのが苦手だ→お金があまりない相手を引き寄せる
- 対人関係が苦手だ→コミュニケーション力が低い相手を引き寄せる
といった傾向があります。
>>オススメの記事:【占星術】リリスの使い方7つをご紹介します!【シナストリーなど】
ドラゴンテールが示す心の闇
リリスだけでなくドラゴンテールも心の闇を示します。
ネータルチャートのドラゴンテールは過去世の時の才能を見る感受点であるため、今世でもその才能が発揮できるとされています。
ただ、その過去世時代の才能は、時に今世で悪用できる才能でもあったりします。
ここまで見るようになると、かなり高度かつ精密なホロスコープ読みになりますが、参考程度に知っておいても良いと思います。
結末は出会った時に決まっている?
相手を引き寄せが要因に迫ると同時に、ホロスコープから相性を精密に読む時、二人が出会ったタイミングの運気も合わせてチェックします。
占星術はスタートを大事にする占術です。
出会ったタイミングが良ければ良き関係になりやすく、出会ったタイミングが悪ければ悪い関係性に陥りやすくなります。
さらに、相手と出会った時の精神状態も加味する必要があります。
加えて出会ったタイミングでの星の配置によって二人の関係の結末を読んだりもします。
シナストリー(二重円)だけを見て相性は占えません。
相性を見てほしいという方の心、精神状態や時間軸における運気も見ないといけません。
これが占星術における精密な相性鑑定の真実です。
さらに重要|ネータルチャート(出生図)の読み込み
初心者に限らずプロでも相性読みがほど得意でない占い師は、いきなりシナストリー(二重円)のアスペクトを見ています。
まず大枠を見る大切さは先ほど記しましたが、実はもっと大切なのがネータルチャート(出生図)の読み込みです。
相性うんぬんの前に、相手は一体どんな人なのでしょうか?
- 性格は?
- 行動傾向は?
- 正直な人? 嘘をつく人?
- お金を稼げる人? お金を稼げない人?
- サイコパス傾向は?
相手のネータルチャート(出生図)の読み込みは意外と疎かになりがちです。
ですが、相手がどんな人かもわからない状態で相性を見ても意味がありません。
たとえ星の配置的に運を上げる相性であったとしても、人として信じられない人とは付き合えないはずです。
精密に相性を読みたい時こそ、ネータルチャート(出生図)の読み込みが重要になってきます。
精密に相性を読む本当の流れを解説
ここで一度、僕の相性鑑定のホロスコープを読み解く流れを整理しておきましょう。
以下の順番で精密に相性を見ることをお勧めします。
- 双方のネータルチャート(出生図)の読み込み ← 最重要
- クライアントの方の相手を引き寄せる要因の確認
- 大枠の相性を見る ← ここを外すと読みが浅くなる
- 悪縁(リリス、ドラゴンテール)を見る ← 実際は他の悪縁要素も見ています
- 詳細なアスペクトを見る
です。
ぜひ参考にしてみてください。
精密な相性を読む時の誤解
精密な相性を読む時の誤解に触れておきます。
ここに記している内容は特にプロの占い師の方に読んでいただきたいです。
鑑定の現場で起きていること、そしてプロとしてのあるべき姿の話でもあります。
生まれた時間と生誕地が不明だと精密に読めない?
よく言われているのが生年月日だけでなく、生まれた時間や生誕地の情報がないと精密に読めないという意見です。
これは正しい部分は一部あります。
確かに生まれた時間や生誕地の情報がないと、アセンダントやミッドヘブンなどが割り出せないからです。
ですが、与えられた情報で読み抜くのがプロです。
※生まれた時間、生誕時間がわからない状態で鑑定に来られるのは日常茶飯事です。
もっと言えば、プラシーダスのホロスコープでは表現されていない運命がソーラーチャートやルナーチャートで出ているケースなんていくらでもあります。
プラシーダスのホロスコープでないと運命が読めないというのは、はっきり言って嘘です(気持ちはわかりますが)。
ホロスコープを読み込む研究をしていれば、ソーラーチャートやルナーチャートでも運命に近づけると言えるようになるはずです。
アストロダイスやホラリー占星術を駆使する
それでも精密に読めないというのであれば、補助ツールとしてアストロダイスやホラリー占星術を駆使して相性を読まれることをお勧めします。
実際の鑑定では、相手の生年月日の情報がなくてもアストロダイスやホラリー占星術を使って相性を占うことだってあります。
どんな状況でも、今自分が持っているスキルやインスピレーションを全力で使い、精密な相性鑑定と向き合うことをお勧めします。
最後に
今回、ホロスコープで精密に相性を読むための秘訣についてまとめました。
ここに書かれてあることを意識して研究していけば、自ずとプロのレベルまで達成できるはずです。
たとえ初心者の方でも、読めるところまで相性を読む、というのはかなり大切です。
また、相性を読む上での優先順位は何か?
※最優先はネータルチャートの読み込みでしたね。
ぜひ意識してトライしてみてください。