占星術において、新月の意味をちゃんと理解しておくとホロスコープ読解力が高まります。
新月の意味をちゃんと説明できるかは占星術師の腕でもあったりします。
- 新月にはどんな意味があるかを知りたい
- プロの占星術師が新月を鑑定でどう使っているのかに興味がある
- 知っているようで知らない奥深い占星術の世界を把握したい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
占星術における新月の意味
意外と知らない人もいらっしゃいますので、まずは復習から。
新月とは占星術的に太陽と月の合(コンジャンクション)のことです。
新月の主な意味としては以下があります。
- 始まり
- 消耗
- 精神の乱れ
- 本音の一致
- 女性性や母性の渇望
まずは上記5つを押さえておくと良いかと思います。
他にも以下の意味がありますので、ぜひチェックして見てください。
- 両親の愛情の一致
- 意志の強さ(頑固)
- 仕事においては独立自営
- 女性のホロスコープの場合、男性との意見の衝突
- 男性のホロスコープの場合、女性の方が家庭で強くなる
※あくまでも解釈の一例です。実際の鑑定ではホロスコープを多角的に分析し、総合的な判断を行います。
新月の凶作用の理由は?
上述する新月の意味をご覧いただいて、マイナスの解釈が多いことに気づかれたと思います。
なぜ新月にはマイナスの意味が多いのでしょうか?
理由は、新月とは月が太陽からコンバストの状態だからです。
コンバストとは、惑星が太陽の熱と光に焼かれることです。
※正確には太陽から見て8度30分以内に惑星があることをコンバストと言います。
コンバストの状態になると惑星本来の力が発揮できなかったり、悪い意味が人生に表現されます。
新月をポジティブすぎる意味で理解されるは、はっきり言ってお勧めできません。
たくさんのホロスコープを検証すると、とてもじゃないですが新月をポジティブに解釈するのには無理があるとわかります。
新月の時に祈るべきか?
よく新月の時に願い事をすると良いと言われていますが、上述の通り、占星術的には絶対NGと言わざるを得ないでしょう。
また月は精神や潜在意識を意味する惑星(天体)です。
その月がコンバストの状態の時に祈るのは、はっきり言ってお勧めできません。
月の状態がもっと良い時に祈りをするべきです。
本気の占星術鑑定で吉日をクライアントの方にお伝えする際は、新月は大原則、外します。
むしろ新月は凶とお伝えしています。
占星術の理論をちゃんと理解していると、新月以上に月の状態が良い日を選ぶのは意外と簡単です。
ただし、新月のある限られたタイミングだけ幸運の時間が訪れます。
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新月、満月に関する記事
僕のブログでは、新月、満月や月に関する記事をアップしています。
ぜひ以下の記事をご覧いただき、新月、満月の理解を深めてみてください。
幸運を呼ぶ新月の使い方は?
最後に幸運を呼ぶ新月の使い方について解説します。
といってもとてもシンプルです。
具体的には、体を休める! これに尽きます。
新月のタイミングは精神やかだらの不調をきたしやすいからです。
まず大前提として、占星術はスタートを大切にする占術ですが、始まり過ぎるタイミングは危険という解釈もあります。
新月は次の満月や新月のスタートのタイミングです。
ただし、始まり過ぎるのです。
いきなりフルスロットルで自動車を走らせたら故障します。
人間の体や心も同様です。
超スタートのタイミング(つまり今回で言えば新月)は体慣らしをお勧めします。
まずはゆっくりと休んで、新月から20時間後に動き出してみてください。
無理のないスタートが切れるはずです。