占星術におけるハウスシステムについて解説します。
具体的にどのハウスシステムを選べば良いのでしょうか？
- ハウスシウテムを理解してホロスコープ読みを上達させたい
- ソーラーハウスシステムは簡易的なホロスコープだと思っている
- プロの占星術師がどのハウスシステムを使っているのかを知りたい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
結論は…
ハウスシステムを選ぶコツは、
- 生まれた時間と場所がわかっている場合→プラシーダス
- 生まれた時間と場所がわかっていない場合→ソーラーハウスシステム（ルナーハウスシステム）
です。
これを鉄則とされると良いかと思います。
ただし、プラシーダスに関しては注意点がありますので、後述をぜひご覧ください。
ハウスシステムを選ぶコツ
結局、どのハウスシステムを選べばいいのか迷ってしまう。
そう考えてしまう占星術を学んでいる方は結構いるはずです。
以下を参考にして見てください。
①生まれた時間と場所がわかっている場合
生まれた時間と場所がわかっているならプラシーダスでホロスコープを出してみてください。
占星術の基本のハウスシステムであるプラシーダスです。
たくさんの方がプラシーダスのホロスコープで運命を読まれています。
②生まれた時間と場所がわかっていない場合 Part1
生まれた時間と場所がわかっていない場合は、ソーラーハウスシステムでホロスコープを出して見てください。
ソーラーハウスシステムは太陽星座を1ハウスに置いたホロスコープですね。
一つ注意点として、ソーラーハウスシステムのホロスコープにアセンダントは存在しないということが挙げられます。
ソーラーハウスシステムのカスプは必ず各星座0度になりますが、だからと言って、1ハウスの星座0度がアセンダントとはみなしません。
③生まれた時間と場所がわかっていない場合 Part2
生まれた時間と場所がわかっていない、かつ、月が星座の7〜23度付近にある場合は、ルナーハウスシステムでホロスコープを出してみてください。
ルナーハウスシステムは月星座を1ハウスに置いたホロスコープのことです。
女性の方の運命を読まれる場合、ルナーハウスシステムを好んで使われる占星術師がいらっしゃいます。
ソーラーハウスシステムをバカにするな！
簡易的とされるソーラーハウスシステムですが、どうもバカにされる傾向があるようです。
ソーラーハウスシステムは、プラシーダスのホロスコープと比較して、アセンダントもミッドヘブンもカスプの度数もわかりません。
ホロスコープに記載されている情報に制限があるのは事実です。
ですが、ホロスコープを丁寧に検証していくとプラシーダスでは出ていない運命がソーラーハウスシステムでは出ているケースなんて山ほどあります。
また、生まれた時間と場所がわからない人は世の中に大勢いらっしゃいます。
ソーラーハウスシステムのホロスコープを読む訓練をした方が、よほどニーズに対応でき、支持される占い師になれますよ。
特にプロの占星術師を目指す人にとって健全なアプローチです。
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頭の中でハウスシステムを変換する
僕の場合、プラシーダスのホロスコープだけで鑑定をすることはほとんどありません。
プラシーダスのホロスコープがあるのであれば、
- ソーラーハウスシステム
- ルナーハウスシステム
- 概算日の出図（太陽をアセンダントの位置にあるとし、太陽の度数でカスプの星座を割ったイコールハウス）
のホロスコープを頭の中で変換しながら鑑定ができるからです。
これを書くとよく驚かれるのですが、訓練すれば誰でもできます。
ちなみに、
- プラシーダス
- ソーラーハウスシステム
- ルナーハウスシステム
の3つのホロスコープを合わせ読みはスダルシャンチャクラと呼ばれています。
インド占星術でよく実践されている技法です。
3つのホロスコープを同時に読むことで、運命の深い部分へアプローチしているのです。
プロは複数の角度でホロスコープを検証し、クライアントの方に鑑定結果をお伝えしています。
ホロスコープの一箇所だけ見て何かを断定することは、まずやりません。
ホロスコープ読みのレベルを上げたい方は…
ホロスコープ読みのレベルを上げたい場合、複数のハウスシステムで検証を行ってみてください。
マニアックな理論や小難しい理論だから運命が読めるわけではないのです。
理論に振り回された結果、ホロスコープが読めない人はかなり多いのです。
（そういった方が僕の元で占星術の再勉強をされています）
シンプルにハウスシステムを変えてホロスコープを眺めみる。
これを徹底してみてください。
先に挙げたソーラーハウスシステムも、ルナーハウスシステムや概算日の出図に変換することも可能です。
プラシーダスのホロスコープじゃないと詳細な運命が読めない、というのははっきり言って嘘です。
※気持ちはわかりますが…。
- 一枚のホロスコープをいろんな角度で徹底的に読み込む。
- ハウスシステムを変えてさらに読み込む。
プロとアマチュアの違いは、ホロスコープの徹底検証を行った数です。
地道な努力、下積みが、結果大きく花開くのです。
