占星術における超重要感受点であるドラゴンヘッドと太陽や月の合(コンジャンクション)の相性について解説します。
シナストリーの相性の見方において、ドラゴンヘッドは太陽、月と同様に絶対に見逃してはいけないポイントです。
- ドラゴンヘッドの相性をもっと知りたい
- シナストリーでドラゴンヘッドが太陽と月と絡んだ時の解釈のヒントが欲しい
- 相性専門で鑑定を行なっている占い師の思考が知りたい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
ドラゴンヘッドと太陽や月の相性の見方
相性(シナストリー)におけるドラゴンヘッドの太陽や月との合の見方のヒントについて解説します。
ドラゴンヘッドは原則、良縁を示す感受点ですが、実は注意が必要です。
以下の記事にある通り、ドラゴンヘッドは西洋占星術では吉(木星扱い)ですが、インド占星術では凶(土星的)、中国占星術でも凶(火星的)です。
つまり、あまり良い意味で解釈しすぎない方が良いというのがポイントとなります。
①ドラゴンヘッドと太陽の合の相性
太陽をシンプルに解釈すれば公の自分です。
つまり社会的に活躍する自分(=太陽)という見方は非常に重要です。
それに対して相手のドラゴンヘッドが合ということは、太陽の意味する社会的に活躍する自分に縁を集めてくるというのが大筋の解釈です。
ただし、人の縁が増えるということは必然的に良縁・悪縁両方が混じってくるというのはある意味自明のことです。
どんな悪縁を引き寄せるかというヒントはいくつかあるのですが、シンプルな見方として相手のドラゴンテイルが自分のホロスコープの何ハウスに入ってくるか? は見逃せないポイントです。
相手のドラゴンテイルが自分のホロスコープに入るハウスに関連する人物が、悪縁の人の傾向であるとは読めます。
ただし、僕のブログでは再三お伝えしていますが、プロは絶対に一箇所だけをみて何かを断定するということはやりません。
ホロスコープ(今回で言えば相性・シナストリー)で複数の箇所を見て、総合的に判断します。
ですので上記でご紹介した見方で断定することは絶対にやめてください。
特に現役のプロの方はきちんと検証してから判断するようにしてください。
②ドラゴンヘッドと月の合の相性
月をシンプルに解釈すれば内面、プライベートの自分です。
仕事以外の自分自身(=)という見方はシンプルですが、すごく大切です。
それに対して相手のドラゴンヘッドと自分の月の合は、プライベートの自分に縁を集める、というのが解釈の一例として挙げられます。
その他に関しては太陽と同じです。
③ドラゴンヘッドとルーラーとして太陽、月の合の解釈
もう少し複雑な見方をご紹介します。
太陽、月はそれぞれ獅子座、蟹座を支配しており、各ハウスのいずれかに存在しています。
そのハウスのルーラーとしての太陽、月とドラゴンヘッドの合の解釈はどうなるのでしょうか?
獅子座が4ハウスのカスプ(Ic)の星座であれば、プライベートの自分を意味する太陽となります。
蟹座が10ハウスのカスプ(Mc、ミッドヘブン)の星座であれば、社会的な自分を意味する月となります。
これは①②で紹介したものと逆(太陽:社会的な自分⇔プライベートの自分、月:プライベートの自分⇔社会的な自分)になります。
僕の研究では、ルーラーの影響は非常に強く、惑星そのものの意味よりも優先してホロスコープに表現される傾向があります。
各惑星を惑星の意味としてシンプルに読むのも大切。
そして、ルーラーとして各ハウスの意味を含めて解釈にするのも大切なのです。
③の見方は少し複雑と書きましたが、訓練すれば誰でもできるようになります。
プロの占星術師を目指す方ほど、③の見方にチャレンジしてみてください。
最後に
今回、ドラゴンヘッドと太陽、月の合の相性の見方について解説しました。
惑星としてシンプルに解釈する一方、ぜひルーラーとしての視点も大切にしてみてください。
ルーラーを活用できたシナストリーの読み方ができれば、相性鑑定のクオリティは一気に上がります。
そのためには、ネータルチャートでルーラーを中心とした読み方で訓練されることを非常にお薦めします。