病気にまつわる見方は、ホロスコープでたくさん研究されています。
その中でもトランジットにはぜひ注目していただきたいです。
本記事では、ホロスコープのトランジットで絶対に見逃したくない病気のポイントについて解説します。
- プロの占星術師がホロスコープのどこに注目して病気を見ているのかを知りたい
- トランジットの可能性を手に入れたい
- ホロスコープ鑑定において、病気に関するアドバイスで気をつけたいことを理解したい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
ホロスコープのトランジットでわかる病気が発覚する時期
病気とトランジットの関係は密接です。
トランジットは占星術における超基礎理論ですが、その実、非常に奥が深いものでもあります。
今回、病気とトランジットについて取り扱いますが、特に確認したいポイントについて言及いたします。
トランジットの木星と病気
木星は吉星(ベネフィック)であり、一見、病気とは関係なさそうに思える人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
ネータルチャート(出生図)はもちろん、トランジットでも確実に病気と関係してきます。
特に注意なのが、トランジットの木星と以下のポイントがコンジャンクション(合)の時です。
- 太陽
- 月
- アセンダント
- パートオブフォーチュン(POF)
木星の本質は膨張・拡大です。
トランジットの木星が太陽、月、アセンダント、POFといった重要惑星、感受点と合のタイミングは特に、大きな病気が発覚する確率が高い時期と言えます。
※プロの鑑定家はどこか一箇所だけを見て、何かを断定することはあり得ません。必ず複数の箇所を見て判断します。
基本的な見方ですが、十分考慮したいものです。
トランジットのドラゴンヘッド&ドラゴンテイルと病気
意外と思える人もいるかもしれませんが、トランジットのドラゴンヘッドやドラゴンテイルも病気に影響を与えます。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルの軸(ノード軸)からのスクエアであるベンディングは見逃したくないものです。
ネータルチャートの太陽、月、アセンダント、パートオブフォーチュンはもちろんのこと、6ハウスのルーラーや6ハウスに入っている惑星、火星などにも注目する必要があります。
トランジットの火星、土星と病気(基本中の基本)
トランジットを一通り勉強された方であれば、トランジットの火星、土星が病気に関係するというのは知っておられると思います。
こちらも太陽や月、パートオブフォーチュンなどに注目していきます。
特にトランジットの土星がこれら惑星、感受点とコンジャンクションのタイミングでは(必ずではありませんが)病気を強く引き起こす印象があります。
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病気を見るのはある意味簡単、ある意味難しい
ここまでトランジットの惑星、感受点と病気との関係について解説しました。
ただ、ホロスコープから病気を発見するのはある意味簡単、ある意味難しいと言えます。
なぜか?
理由は、ホロスコープで病気を示すポイントが多すぎるからです。
また、誰しも長年生きていると、なんらかの病気、怪我をしている人が大半です。
その積み重ねがあるからこそ、ホロスコープの病気を示すポイントで読んでしまえば(なんとなく)当たっている、ということになります。
僕の占星術講座の生徒さんには、特に鑑定家デビューしてしばらくは病気の鑑定は行わないように、と言っています。
病気の鑑定は何を言っても当たってしまうことがほとんどだし、それは自身のスキルを上げることに繋がりません。
また、ふとした病気に関する発言でクライアントの方が深く悩まれることがあります。
特に初心者の方は、せっかく学んだ占星術のことを披露したい気持ちに駆られます。
ですが不用意な発言が誰かの負担になってしまうのもまた事実です。
病気の鑑定は、実践鑑定経験を積んでから行うことを強く勧めます。
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日々の健康的な生活が一番大切
病気の鑑定ではむしろ、健康法のアドバイスに切り替えた方がクライアントの方にとって有益な情報提供になります。
健康法に関してもホロスコープからさまざまな手法で読み取ることが可能です。
特に過去、クライアントの方がどんな病気をしてきたかというのは、それほど価値のない情報です。
仮に占い師から「過去、あなたは腎臓の病気をしましたよね……」と言われたとして、
「だから?」
と思いませんか?
それよりも、未病で生きられる健康的な生活を送る情報の方が価値があります。
病気の鑑定は当たる占いに固執しすぎて、結果、クライアントの方が得していないことにつながりがち。
十分な注意が必要です。