ホロスコープで自分のネータルチャートやシナストリーでリリスとドラゴンヘッドが合(コンジャンクション、0度)、もしくはリリスとドラゴンテールが合になっているものを見かけます。
リリスとドランゴンヘッド、ドラゴンテールの合はどう解釈したら良いのでしょうか?
意外と占星術の基礎力が試されるテーマです。
ぜひご覧ください。
リリス×ドラゴンヘッドの合は見なくてよい
結論から言うと、僕自身、実践鑑定でリリス、ドラゴンヘッドの合は見ていません。
理由は簡単です。
まずリリスもドラゴンヘッドも実際に存在する惑星ではなく、感受点であるということ。
次に、リリスもドラゴンヘッドも非常に動きが遅い感受点であることです。
だから、リリス×ドラゴンヘッド(ドラゴンテール)の合は、それだけを見れば影響が弱いのです。
リリスもドラゴンヘッドも自分自身を表現しない
感受点で代表的なものといえば、アセンダントとミッドヘブンです。
アセンダントもミッドヘブンは自分自身を表現する重要感受点です。
ですが、リリスもドラゴンヘッド、ドラゴンテールも自分自身を表現するものではありません。
リリスの本質は「執着」であり、ドラゴンヘッドは西洋占星術であれば「魂の向かう先」、ドラゴンテールは「過去の因縁」という意味でもあります。
つまり、今の自分を表現する感受点ではないということです。
あくまで仮想上にあるものなので、自分自身を表現しないもの同士の合を見ても運命への影響が低いと判断できます。
リリスもドラゴンヘッドも動きが遅い
リリス×ドラゴンヘッド(ドラゴンテール)の合を見ない本当の理由は、動きが遅いからです。
リリスは一つの星座に9か月間滞在します。
ドラゴンテールは一つの星座に約1.5年間滞在します。
ちなみにパーソナルプラネットである火星は、一つの星座に約2か月間滞在します。
パーソナルプラネットではありませんが、木星は一つの星座に約1年間滞在します。
土星は一つの星座に約2.5年間滞在します。
リリス、ドラゴンヘッドは火星よりも遅く、土星よりも早い動きをします。
遅いもの同士の合は、個人の運命に強くは影響しません。
また、リリス×ドラゴンヘッド(ドラゴンテール)の合を採用する場合は、オーブ(許容度)にもよりますが、かなり多くの人が自分と同じ性質を持つことになります。
そんなこと、普通あり得ません。
個人に影響しない感受点+動きが遅いため、リリスとドラゴンヘッド(ドラゴンテール)の合は運命の意強度が弱く、見ても仕方ないのです。
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リリス×ドラゴンヘッドの合が影響するケース
今回、リリス、ドラゴンヘッド(ドラゴンテール)の合にだけ絞った話をしましたが、一方で、リリス×ドラゴンヘッドの合が影響するケースというもあります。
それは、Tスクエアやグランドクロスといった凶の作用を持つアスペクトを出生図(ネータルチャート)で持つ場合です。
一例を挙げると、特にパーソナルプラネットである太陽、月、水星、金星、火星やアセンダントやミッドヘブンといった感受点に強い影響を及ぼします。
その時は、特に人間関係でのトラブルに注視する必要があります。
※どんな人間関係のトラブルが起きやすいかは、ホロスコープ全体を総合的に判断する必要があります。
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最後に占星術の基本とは?
最後にお伝えいしたいことがあります。
占星術の基本とは何か? ということです。
占星術の大原則として、動きが早いものほど運命に強く作用する、というのがあります。
リリスもドラゴンヘッド(ドラゴンテール)も動きが遅いものであるというこは、ご説明した通りです。
何が言いたいのかというと、リリス×ドラゴンヘッド(ドラゴンテール)の合よりも運命に強く作用するポイントは他にもたくさんありますよ、ということです。
占星術の基本を押さえていれば、遅いもの同士の感受点の合に惑わされたりしません。
すべては基本です。
占星術の基本をしっかりと押さえておくと、世間の中途半端な占星術の情報に惑わされなくなります。