ホロスコープの超重要感受点であるAsc(アセンダント)とは、一体どんな存在か?
占星術のプロが実践レベルも交えてお伝えします。
- ホロスコープにあるAscが気になる
- もっと占星術のことを知りたい
- プロがAscをどう使っているかを理解したい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
Ascとは?
Asc(アセンダント)とは、アセンダントとは生まれた時のタイミングで、生まれた場所から東の地平線と星座が交わったポイントのことを指します。
だからプラシーダスのホロスコープでAscを割り出すには、必ず生まれた場所と時間が必要です。
Ascは動きが早く、4分で1度動きます。
これは、1日の平均運動量が13度以上の月よりも超高速です。
だからAscが知りたい場合は特に正確な出生時間が大切になってきます。
Ascの意味は?
Asc(アセンダント)の意味はたくさんあるのですが、以下3つを押さえることが一番重要です。
- 個性
- 体質
- 見た目
たくさん意味があっても、この3つのAscの要素を押さえておけば、それほどホロスコープの読み外しはしないものです。
①Ascとは個性
ホロスコープにあるどこを見て性格を判断するのか?
占星術の理解が進めば進むほど、迷っている人は多いのではないでしょうか?
Ascもその人の個性を表現します。
占星術の大原則として、動きが早いものほど運命に色濃く出る、というのがあります。
先に記した通り、Ascはプラシーダスのホロスコープにおいては一番動きが早いポイントになります。
生まれた場所と時間がわかっている場合、つまりプラシーダスのホロスコープにおいて、Ascは見逃し厳禁となります。
昔の文献を見てみると、過去の占星術師はとにかくAscを大切に読んでいたのがよくわかります。
②Ascとは体質
ホロスコープで健康状態を見ることは、実践鑑定でご要望が多い項目の一つです。
Asc(アセンダント)の星座は、体質が強いかどうかを判断するための重要ポイントです。
※活力星座、安全星座、虚弱星座と組み合わせてホロスコープから読んでいきます。
また、健康にだけフィーチャーすると、
- Asc
- 太陽
- 月
- pof(パートオブフォーチュン)
- 6ハウス
- 8ハウス
- 12ハウス
- 土星
- 火星
- 海王星
- リリス
- ドラゴンテイル
などなど実はかなり項目が多いのが実情です。
ですが、シンプルにAscの星座の病気で読んでしまうのは、意外と悪くないものです。
③Ascとは見た目
Asc(アセンダント)は見た目を表します。
占星術を勉強している人であれば、知らない人はいないぐらい有名な話です。
Ascが美人星座やハンサム星座であれば、必ずしもとは言い切れないのですが、美しい人、かっこいい人になりやすかったりします。
ちなみに太陽とAscを比較した場合、圧倒的にAscの方が見た目を表します。
リリスが強いホロスコープで、人生うまくいく人、苦労している人の違いは?
【相性】リリス – 太陽・月の合、衝に解釈の違いについて解説します!
Ascは悪縁を見る時に使う
Asc(アセンダント)は太陽、月と同じく、その人を表現するポイントです。
Asc、太陽、月の3つを合わせて「プライアムトライアド」とも呼ばれています。
相性・悪縁鑑定の際、Ascがドラゴンテイルやリリスと関係を作っている場合、悪縁とみなします。
以下、アセンダント関連で悪縁、良縁に関する記事です。
ホロスコープにAscは必須か?
よく生まれた時間と場所がわからないと正確な運命が読めない、という意見を目にします。
なぜならAsc(アセンダント)やMc(ミッドヘブン)やカスプの度数が割り出せないからです。
ですが、僕の他の記事でも書いていますが、Ascが特定できるプラシーダスのホロスコープで運命が出ていなくて、ソーラーハウスシステム(ソーラーチャート)で運命が出ているケースはごまんとあります。
ソーラーハウスシステムのホロスコープが、プラシーダスのホロスコープに劣っているわけではないのです。
絶対プラシーダスのホロスコープじゃないとダメだ!(プラシーダス原理主義) というのはあまり良い意見ではないと僕は考えます。
生まれた時間と場所がわからない人など世の中たくさんいるし、そういう人に正確な運命は読めません、とお伝えするのは不親切と考えるからです。
プロの占星術師を目指すなら、ソーラーハウスシステムのチャートでも運命が読めるように訓練すべきです。
Ascを割り出すレクティファイはリスクが高い
以下の記事でも言及していますが、Ascを割り出すレクティファイを僕は勧めていません。
詳細はリンク先のページをご覧いただきたいのですが、レクティファイははっきり言って至難の業です。
もっと言えば検証しずらいのでもあります。
これもやはりプラシーダス原理主義がそうさせると考えます。
自信をもってソーラーハウスシステムのホロスコープで研究してみてください。