ホロスコープにおける超重要感受点であるMc(ミディアム・コエリ、ミッドヘブン)とは何かを解説します。
- Mcの本質を知ってホロスコープ読みに役立てたい
- 他のウェブサイトに載っていないMcのことを知りたい
- プロが実践鑑定でMcをどう使っているのかを把握したい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
ここを抑えておきたい! Mcとは?
Mcとは自分が生まれた時の南中点と星座が交わったポイントです。
南中点とは太陽の軌道上で一番高いポイントを指します。
太陽の軌道上で一番高いポイントなので、Mcは自分の社会的地位や名誉、何より自分の天職を意味します。
ただし、実は一番抑えておきたいポイントは以下の3点です。
- 自分の社会における生き方
- どこで評価が得られるか?
- 自我
この3つを抑えているかで、ホロスコープの読み方はグッと変わるからです。
ポイント①自分の社会における生き方
Mcにおいて、少しネガティブな見方になるのですが、自分の社会的な限界を示するされています。
社会において、どれだけ影響力を発揮できるか、一言で言えば有名になれるかです。
ちゃんと断っておくと、有名になるから素晴らしい人生ではないということです。
本当は強烈な影響力がある人だけれども、そんな人生に対して好意的ではない、つまり、あまり興味がない方もたくさんいらっしゃいます。
仕事では成功しているけど、有名になることに執着がないと言った方が正確かもしれません。
つまり、ホロスコープにあるMcとは、現実社会における自分の生き方を示すのです。
シンプルにMcの星座に注目してみることはとても良いことです。
例えば、Mcが牡羊座の場合はリーダーシップを発揮して自分の力で道を切り開いていきます。
Mcが魚座の場合は、慈愛や共感でもって幅広い人をサポートしていく生き方になるでしょう。
ポイント②どこで評価が得られるか?
とはいえ、社会を構成する一人の人間として、自分がどの分野であれば評価されるかを知りたいというのは、人の人情だと思います。
ホロスコープにあるMcのルーラーに注目し、自分が評価される分野を知ることは非常に有効です。
例えば、Mcのルーラーが12ハウスにある場合、12ハウスはエビルハウスと呼ばれる不運な場所になります。
しかし、自分が評価されるポイントは? という視点に立った場合、Mcのルーラーが12ハウスにあると、医療や占いといった分野で評価されやすいと読めます。
Mcは社会的な自分であり、社会に生きる人が自分をどう見ているのか、を意味します。
ポイント③自我
ホロスコープのMcで押さえておきたいのが自我です。
自我とはいろいろと意味があるのですが、ここではわかりやすく「自己主張」とします。
特に世間に対してどんな自己主張をするのか?
自己主張するので、世間に対して自分の存在を示すことができます。
ですが、少しネガティブな解釈としては、自己主張であるが故に、人とのトラブルを起こしやすいポイントでもあります。
仕事上でどんなトラブルが多いのかをMcから読み解くことができるんです。
自己主張なので、相手と意見が食い違うことなんて日常茶飯事です。
大切なのは、ホロスコープのMcが示す自己主張を認識し、今度はMcの反対の星座(4ハウス、Icの星座)である要素を仕事に取り入れるかになってきます。
※さらっと書いていますが、本当は結構深い内容です。
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真中占星術のMc:父親に対する心の傷
僕自身、古典占星術を主とする占星術師ですが、実際は潜在意識のアプローチも行っています。
ホロスコープのMcは古典占星術においては、父親を示すポイントです。
そして、③でもお伝えした通りMcは自己主張でもあるため、父親と争うポイントも意味するのです。
父親に対して、どんな自己主張をしてきたのか?
具体的には、もっと自分の気持ちがわかって欲しかったのか?
父親に対する心の傷を読み解くポイントとしてMcを活用することが可能です。
※ちゃんと断っておくと、これは真中占星術のアプローチです。世間一般の占星術の解釈ではないと思います。あしからず。
まとめ
ホロスコープにあるMcは天職や社会的地位を意味するだけでなく、評価を得られるポイントや自我を意味します。
さらに真中占星術においては、父親に対する心の傷もMcから見ていきます。
Mcは運命を読み解く上で非常に重要なポイントです。
Mcの研究を行うことによって、ホロスコープの見方、解釈がどんどんとパワーアップしていきます。
もちろん教科書に載っているMcの解釈の理解も大切ですが、占星術中級者やプロの方はMcの研究を行うことをお勧めします。
Mcの価値を見出すことは、クライアントの価値を最大限に引き出すことにつながるからです。