占星術鑑定を受けに来られる方の中には、両親がなぜ離婚したのか、その原因を知りたいという方も来られます。
今回の記事では、子供(本人)のホロスコープで両親の離婚の背景や離婚の原因にどうアプローチするのか? そのヒントも解説します。
時に、親と生き別れたりして、親の生年月日がわからないケースも存在します。
その場合、子供(本人)のホロスコープだけで親の運命を占います。
たとえ、親の生年月日や生まれた時間、場所がわからなくてもです。
ぜひご覧ください。
両親を意味するハウスや惑星で判断する
子供(本人)のホロスコープは占星術の基礎的な技術を使うと、父親、母親のホロスコープに変更することが可能です。
今回の説明では超シンプルに10ハウスを父親、4ハウスを母親として扱います。
※10ハウスを母親、4ハウスを父親と扱うこともあります。
※実際の鑑定ではもっと複雑にホロスコープを読んでいきます。
またシンプルな見方として太陽=父親、月=母親として取り扱うも大切です。
これらを組み合わせて両親がどんな人だったのか?
また両親の行動や精神の傾向を読み解いていくのです。
両親の行動や精神の傾向を見ていく4つのヒントを以下に記します。
離婚を見るポイント①親は仲が良かったか?
離婚の最たる原因は父親、母親の不仲です。
例えば、親が仲が良かったのか? については、太陽、月のアスペクトがシンプルかつ時によって決定的な判断材料になります。
もう少しだけ紹介すると、太陽、月がスクエアやオポジション(衝)といった凶角の場合、親が仲が悪いという判断ができるケースもあるのです。
このシンプルな見方が意外とバカにできなくて、太陽、月のアスペクトが意外と運命の本質、つまり親の不仲に迫れることがあります。
離婚を見るポイント②両親の不倫傾向
離婚原因が不倫の場合、親を意味するハウス、惑星に注目すると親が不倫する傾向も見えてくるケースがあります。
不倫を意味するのは一つだけ例を挙げると12ハウスが一番わかりやすいです。
影でこっそり、人に見られたくないことをするのが12ハウスです。
12ハウスに父親、母親を意味する惑星等の影響があるケースは、それぞれの不倫傾向の一判断材料となります。
離婚を見るポイント③自分を愛してくれる親だったか?
離婚の原因が親の子供に対する暴力やニグレクト(無視)というケースもあります。
少し複雑な見方として、父親と母親と自分との関係が良好かどうかを子供(本人)のホロスコープから判断することも可能な場合があります。
一見、仲が良いとされる自分と両親との関係も、幼い頃は暴力を振るっていたというケースもありますし、意外とホロスコープに表現されてしまうものです。
他にも父親、母親のうち、束縛や依存してくるのはどちらか? が子供(本人)のホロスコープからも読み取れることもあります。
離婚を見るポイント④両親のメンタルは強かったのか? 弱かったのか?
もう少し高度な見方として、両親のメンタルも判断材料に入れるケースがあります。
子供(自分)のホロスコープを父親、母親のホロスコープに切り替えてメンタルの傾向を読んでいくのです。
父親や母親のメンタルが明らかに弱い、また霊障の傾向がある場合は子供(本人)が苦労するのは言うまでもありません。
少し話は逸れますが、メンタルが弱いと運が強いとされるホロスコープでも、その運の強さが発揮できません。
持って生まれたメンタルの強さは運命に強く作用するのです。
オススメの記事①:【ホロスコープ】リリスと離婚の関係性をプロはどう読んでいるか?
家庭問題と時間軸で判断する
両親の離婚を今度は家庭の問題と時間軸で見ていきます。
家庭の問題で判断する場合は、特に子供(本人)の幼少期〜中学生ぐらいまでに注目します。
僕の場合、幼少期〜思春期の家庭環境を0〜5歳、5〜10歳、10〜15歳の3つのフェーズに分け、ホロスコープから読み解くことで家庭での問題を判断するようにしています。
幼少期〜思春期(中学生)までの自分はどんな人生だった?
運命を5年スパンで見ていくと、大まかな自分の人生傾向が見えていきます。
人生には多少なりとも浮き沈みがあります。
5年スパンで運気が上がっていたのか、下がっていたのかを見ていくのです。
一例を挙げると以下のような形です。
- 0〜5歳:運気が下がっていた
- 5〜10歳:人生が割と順調だった
- 10〜15歳:運気が最悪のタイミングに突入した
こういった浮き沈みを確認することも両親の離婚を読み解くヒントになります。
どんな家庭問題があった?
子供(本人)のホロスコープから両親の離婚に迫る場合、運気が下がっている時の両親との関係に注目します。
あくまでも一例として挙げますが、0〜5歳の時間軸で見た場合、子供(本人)を意味する惑星が太陽からのコンバストにより父親から暴力を振るわれていたと言えるケースがあります。
この時間軸と家庭の問題を見ていくと、家庭内での不和がいつ頃出てきたかがわかり、結果、離婚に至るための原因が判断できることもあります。
オススメの記事②:ホロスコープ|束縛する相性の傾向を解説します
離婚する夫婦の下で生まれる役割だった?
最後にご紹介したいのが、離婚する夫婦の下で生まれることが人生の役割だったというケースです。
ご紹介程度に挙げますが、苦労することが自分の使命だったという方がいるのも事実です。
これは非常に繊細な話になるのですが、そういう夫婦の子供として生まれることによって愛を学ぶことが必要だったと思わざるを得ないケースも実際にはありました。
そして、その苦労を経た上で幸せになる方もいらっしゃいます。
人の運命は時に想像を超えてきます。
ですが、ホロスコープは自分の運命を忠実に表現するものです。
真摯に読み解いてけば、自分の両親が離婚する原因はもちろん、自分の今世の役割も見えてくるのです。
最後に
今回の記事は両親の離婚を子供(本人)のホロスコープから読み解くのと同時に、最後は運命論の深い話まで解説しました。
両親の離婚は子供(本人)の心に深い傷を残します。
ですが、自分の運命の真実を知りたいと思う人に、その心の傷がむしろ自分の人生を好転させるヒントであったことも十分あり得るのです。
占星術を勉強されている方は運命を読み解くヒントとして、離婚した夫婦の下生まれた方はご自身の人生を好転させるヒントとして本記事が役立つことを願ってやみません。