ホロスコープにおける品位が悪い惑星の見方について解説します。
- ホロスコープを眺めていて品位の悪い惑星が気になる方
- 本質的品位(エッセンシャルディグニティ)を勉強されている方
- 古典占星術を習得中の方
はぜひ続きをご覧ください。
吉凶の判断に重要な品位について深掘りしていきます。
ホロスコープにおける品位とは?
ホロスコープや占星術において品位と言えば、本質的品位(エッセンシャルディグニティ)のことを指しします。
本質的品位とはざっくりと言ってしまえば、星座と惑星の組み合わせの吉凶のことです。
※本当にざっくり言っています。今回の記事ではタームやフェイス、トリプルシティは省きます。
例えば、牡羊座に
- 火星があると本来の座(ドミサイル)で+5点
- 太陽があると高揚の座(イグザルテーション)で+4点
- 金星があると放浪の座(デリメント)でー5点
- 土星があると転落の座(フォール)でー4点
といったようにです。
各惑星には自分が居心地の良い星座、悪い星座というのが存在します。
古典占星術を勉強されている方であれば、本質的品位はほぼ常識レベルで知っているはずです。
ホロスコープ鑑定で品位が悪いと…
ホロスコープ鑑定で品位は超重要です。
吉凶の判定に本質的品位(エッセンシャルディグニティ)は欠かせないからです。
惑星の品位が悪いとその力十分に発揮できなかったり、悪さをする…。
数多くのホロスコープで検証すると、惑星の品位がいかに大切かがわかります。
惑星の品位が悪いと以下の現象が現実世界で現れてきます。
- わがままに振る舞う、自分勝手、自己主張ができないなど(1ハウス関連)
- 脱税などお金の問題(2ハウス関連)
- 精神が不安定(3ハウス関連)
- 家族の問題、特に母親との因縁(4ハウス関連)
- 過剰な恋愛体質かもしくは恋愛ができない(5ハウス関連)
- 病気(6ハウス関連)
- 対人関係の裏切り、喪失(7ハウス関連)
- 死(8ハウス関連)
- 過剰に宗教に執着する(9ハウス関連)
- 仕事における転落運(10ハウス関連)
- 友人関係の問題(11ハウス関連)
- 事故(12ハウス関連)
※12ハウスのルーラーはしっかりと確認する必要があります。
※上記はあくまでも解釈の一例です。
もちろん最終的な解釈はホロスコープを読み込んだ上で判断します。
ホロスコープで惑星の品位が悪い場合、凶でまず認識する。
実践鑑定では非常に重要になってきます。
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どんなクライアントの方を対象とするか?
ホロスコープで惑星の品位の良い、悪いがわからないと鑑定はかなり厳しいものになります。
理由は、人生におけるリスクをクライアントの方に伝えられないからです。
自分探しをしている方、才能が知りたいという方、自分の運命で良いことだけを伝えてほしいという方に、品位が良い・悪いというのはあまり関係がないのかもしれません。
ですが、経営者や各分野のプロフェッショナルの方(スポーツ選手、芸能人)に限らず、ありとあらゆる人は人生で背負っているものがあるはずです。
経営者であれば、自分のビジネスのリスクが人生で現実化してしまった時、家族や従業員、取引先、ステークホルダーなどに多大な迷惑、場合によっては路頭に迷うといった形で取り返しがつかないという方がいるのです。
もちろん、会社に勤めるビジネスパーソンだって守るものがあります。
何が言いたいのか?
本質的品位でホロスコープにある惑星の吉凶を判断しないと、人生のリスクがわからないし、伝えられない、つまりリスクヘッジのやりようがないのです。
占星術鑑定に来られる方は、(当たり前の話ですが)困っているから来ているのです。
繰り返しになりますが、背負っているものがある人ほどリスクヘッジを求めます。
そのニーズに対応できる鑑定を提供できるか?
実践鑑定家の矜持が問われます。