ホロスコープを作成する際、生まれた時間がわからない時が多々あります。
出生時間が載っている母子手帳をちゃんと管理していたり、生まれた時間をちゃんと把握しているケースというのは意外と少ないものです。
プロの占星術師は生まれた時間がわからない場合、どうしているのでしょうか?
- 生まれた時間がわからない場合のホロスコープの対処方法を知りたい
- プロの占星術鑑定の方法を知りたい
- 占星術のことをもっと深く理解したい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
結論:ソーラサインハウスを使う
占星術を勉強している人であれば、基礎中の基礎であるホロスコープがソーラーサインハウスです。
生まれた時間と場所がわからない場合は、以下の条件を満たしたソーラサインハウスでホロスコープを作成します。
- 惑星(天体)の誤差を少なくするため、お昼の12時でホロスコープを作成
- 太陽星座を1ハウスにする(例えば太陽が乙女座の場合、1ハウスは乙女座。2ハウスは天秤座となります)
ホロスコープ作成サイトである「さくっとホロスコープ」さんで作成したソーラーサインハウスのものが以下です。
生まれた時間と場所がわかっている時によく作成されるプラシーダスのホロスコープとは違い、非常にシンプルですね。
ソーラーサインハウスとプラシーダスの違い3つ
生まれた時間と場所がわかっている場合によく作成されるプラシーダスでは以下がわかります。
- アセンダント(Asc)
- ミッドヘブン(Mc)
- ハウスのカスプ(境界線)の度数
ソーラーサインハウスでは、Asc、Mc、カスプの度数はわかりません。
これら3つは生まれた時間と場所がわかっていないと割り出せないからです。
ソーラーサインハウスは本当に簡易版ホロスコープか?
よく生まれた時間と場所がわからないと、性格な運命が読めないという記事をネットで目にします。
実践鑑定家である僕からすると、その意見に対して疑問を抱きます。
気持ちはわかります。
AscもMcもカスプの度数が割り出せるプラシーダスのホロスコープは、ソーラサインハウスよりも情報量が多いからです。
ですが、プラシーダスのホロスコープでは出ていないくて、ソーラーサインハウスでは運命が出ているケースなんというのはごまんと目にします。
※日々、ホロスコープの研究を行っていれば自明のことです。
また、鑑定の際、生まれた時間と場所がわからない方を多く対応します。
プロとして活動するのであれば、むしろソーラーサインハウスのホロスコープを読む練習を行った方が良いと思うのは僕だけでしょうか?
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プラシーダス原理主義からの卒業
占星術、ホロスコープにおけるハウスシステムの数は30を超えていると言われています。
プラシーダスは昔から使われてきたハウスシステムですし、実績が十分なのは言うまでもありません。
ですが、本当にプラシーダスのホロスコープで運命が読めるのか? というのは検証しないとわかりません。
30を超えるハウスシステムで、どのホロスコープが一番読めるのかなど、本当は誰も検証していないのです。
きちんと検証していない人が、「プラシーダスのホロスコープでないと運命が読めない」と言っているのであれば、それはただの思い込みです。
- 偉い先生がそう言っているから
- 本にそう書いてあるから
- 周りの人がそう読んでいるから
プラシーダスが一番優れたホロスコープとしている(思い込んでいる)だけではないでしょうか?
僕はこれを「プラシーダス原理主義」と呼んでいます。
柔軟性と真実を追求する姿勢に欠けた思想だと考えます。
プラシーダス原理主義に染まらず、誰もがもっと謙虚にホロスコープと向き合うべきではないでしょうか?
ソーラーサインハウスでホロスコープ読解力を高める
プラシーダスと比較し、ソーラーサインハウスのホロスコープは情報量が少ないのは事実です。
むしろ、だからこそホロスコープ読解力が高まるのです。
限られた情報だけで運命を読み解く。
その際、理論だけでなくインスピレーションや霊感も要求されます。
占星術を学んでいる人の誤解の一つに、ホロスコープを理論通りに読めば運命がわかる、というのが挙げられます。
占星術はそんなに甘くないです。
実際は理論に加え、インスピレーションや霊感を用いたサイエンス・アートの世界観が占星術でありホロスコープです。
だから占星術は面白いのです。
ソーラーサインハウスのホロスコープで、ホロスコープをどんどんと読んでみてください。
ホロスコープを読んだ数、時間は裏切りません。
その実績こそが占星術師の真の実力です。