私、京都の占星術師 真中伸也の占星術講座は、古典占星術がメインです。
古典占星術は吉凶の判断を明確にします。
人によっては、吉凶の判断なんていらない、むしろクライアントの方を不幸にするものではないか? と考える人も少なくないようです。
ですが、プロとして断言しますが、吉凶の判断は必要です。
- 古典占星術における吉凶の判断に疑問を持っている
- 古典占星術で鑑定を提供したい
- プロは何を思い鑑定に臨んでいるのかを知りたい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
なぜ現代に古典占星術の吉凶の判断が必要なのか?
結論から書くと、吉凶の判断がなぜ必要かといえば、以下2つが理由として挙げられます。
- 当たる占いが提供できる
- クライアントが苦しんだり、悩んできたことが何か? を明確にするため
占星術はホロスコープで悪いところから読んだ方が当たります。
これら2つは僕の占星術講座の生徒さんに伝えている内容です。
大原則として、ホロスコープで悪い箇所=理性が働かず失敗しやすいからです。
失敗したことは人の記憶に残っています。
そういう意味では当たる鑑定=ホロスコープの悪い箇所を読む、というのは悪い手段ではありません。
ですが、当たる占いが提供できるから吉凶の判断が必要であるというのは、僕が伝えたい全体の3パーセントにすぎません。
残り97パーセントは何か?
それは、僕の占星術講座の生徒さんには、クライアントの方の苦しみや悲しみ、辛い出来事に耳を傾けてもらえるようになってもらいたいからです。
そのクライアントの方の苦しみや悲しみの多くは吉凶で判断した場合、凶の箇所に如実に表現されます。
クライアントの方が占いに来られるのは、人生で困っていることが起きているからです。
そして、その困っていることのほとんどがホロスコープにある凶の箇所で表現されています。
まず、その辛さや苦しさを受け止められる占い師になってほしいと、僕は生徒さんに伝えています。
そういう意味で、吉凶の判断を明確にする必要があるのです。
講座で学んだ古典占星術を鑑定でどう生かすのか?
講座で学んだ古典占星術をどう鑑定に生かしたら良いのでしょうか?
ポイントは3つあります。
①クライアントの方の悩みに深く共感する
繰り返しになりますが、ホロスコープの凶の箇所でクライアントの方は苦しんだり、悲しんだりしています。
だから、鑑定の依頼内容と凶の部分が合致した場合は、徹底的に傾聴をする必要があります。
鑑定は占った結果を伝えるだけでは成立しません。
鑑定の本質は人と人との対話です
カウンセリング的なアプローチが現代の占星術鑑定には必須と言えます。
②凶の箇所は成長のポイントでもある
ホロスコープにある凶の箇所は、その方の向き合うべき人生のポイントでもあります。
例を挙げると、古典占星術のホロスコープの読み方において、意外に思えるかもしれませんが、脱税と寄付は同じ出方をします。
では人生において、どちらを選ぶべきか?
答えは言うまでもないはずです。
脱税をする傾向が見受けられるクライアントの方に、脱税や申告漏れの可能性が出ていると率直にお伝えする。
ただし、その凶の箇所は寄付という形で裏返すことができる。
脱税に傾きそうな人生の傾向を、寄付という形で善き人生に転換することができる。
これは、凶の箇所が明確になるからこそ、ご提案できる内容なのです。
凶の箇所は見方を変えると、その方の真の幸せを提案できる箇所に変えられるのです。
③潜在意識へのアプローチ
これは私、真中伸也が取り組んでいる内容です。
ホロスコープにおける凶の箇所は潜在意識のブロックの箇所である、というのが僕の結論です。
鑑定では時に、潜在意識に潜む自分のネガティブを見ていきます。
※ネガティブは認識するとニュートラルに変わる性質があります。
例えば、恋愛において非常に危険な人を引き寄せた場合、その人との相性はもちろんですが、なぜその人が目の前に現れたのか?
鑑定ではここに焦点を当てる必要があります。
繰り返しになりますが、鑑定は何も占って終わりではありません。
昨今の占いにおいては、潜在意識へのアプローチも重要だと考えています。
リリスが強いホロスコープで、人生うまくいく人、苦労している人の違いは?
【相性】リリス – 太陽・月の合、衝に解釈の違いについて解説します!
結論:古典占星術のアプローチで吉凶の判断から逃げない
これまで僕が行った占星術鑑定、研究の結論は、吉凶の判断から逃げてはいけないということです。
ホロスコープにある吉凶を認識した上で、その方の運を上げたり、幸せになる人生をご提案する。
凶の箇所は負の側面だけでなく、幸せへの架け橋になる可能性を秘めています。
僕の占星術講座の生徒さんには、占星術の技術はもちろん、鑑定への取り組み方もお伝えしています。
現場に立つ一人の占い師として、占いの技術だけでは良い鑑定ができないことを痛感しています。
凶の箇所をクライアントの人生にどう生かすか?
これが占星術鑑定の本質の一つでもあるのです。