経営者にはサイコパスが多い。
iPhoneで有名なAppleの元CEO スティーブ・ジョブズがサイコパスと言われていました。
また、アメリカの元大統領 ドナルド・トランプもサイコパスではないかと言われています。
サイコパスとは以下の性質を持つ人のことです。
- 冷酷
- 無慈悲
- 良心の欠如
- 場合よっては人を操ろうとする
- 人を切ることを躊躇しない
- 結果至上主義
現在、サイコパスとの相性で苦しんでおられる方が増えてきています。
実際、僕のところに鑑定に来られる方は、結婚相手がサイコパスで離婚を考えている、恋人がサイコパスで別れたいがどうしたら良いか? のご相談が確実に増えてきています。
今回は経営者×サイコパスにフォーカスを当てます。
2021年、経営者30名以上の相談に乗ってきた真中伸也が、経営者にサイコパスが多いのか? について考察をお伝えしていきます。
経営者ってそもそもどんな仕事なの?
まず、経営者の仕事について解説していきます。
事業規模によって経営者の仕事の違いは多少あるものの、ここでは一般論として記します。
- 決断、意思決定(事業の方針、資金分配、人材配置)
- 対外的な顔(究極の広報)
経営者の仕事は実はこの2つだけなのです。
経営者ではない人や個人事業主でない方は、たった2つしかないの? と思われたかもしれません。
けど、本当にこの2つだけなのです。
経営者の仕事① 決断、意思決定
経営者の仕事は「決断」である。
これはこのブログや、僕の鑑定を受けていただいた経営者の方はよくご存知だと思います。
経営者の仕事は「決める」こと。
決めなければ物事が絶対に動きません。
- 自分達はクライアントに対してどんなソリューションを提供するのか?(事業の方針)
- 何にいくら投資するのか?(資金分配)
- どの事業部にどれぐらいの人材を割り当てるのか?(人材配置)
この3つの決断、意思決定に全力を注ぐのが経営者の仕事です。
故に、経営者は部下からの報告、社会の情勢、トップクライアントとのコミュニケーションにより情報を集め、決断します。
経営者の顔② 対外的な顔
ニュースで株主総会の映像を見たことがあるかと思います。
その際、経営者がマイクを握って事業の方針を説明しています。
経営者のタイプにもよるのですが、経営者自身が顔を出し、マスコミの露出を増やすというのはよくあることなのです。
経営者という存在は、「究極の広報」なのです。
経営者自身が会社の顔として自社のサービスの説明をする。
会社のトップが説明できない製品は、信頼されない。
経営者はその事実を痛いほど理解しています。
また、テレビ、雑誌、ウェブなどのインタビュー記事を経営者が引き受けるのも、自社のプレゼンス(存在感)向上のためなのです。
会社のことが知られていないと、売上は上がりません。
経営者自らが表に立ち、会社のアピールをするのも経営者の大切な仕事なのです。
経営者 × サイコパスの組み合わせは存在するのか?
ここからが記事の本質となります。
もう一度振り返ると、経営者の仕事は「決断」と「対外的な顔」です。
決断する、何かを決めるというのは一見簡単に思う人もいるかもしれません。
けど、決断するというは、他の決断の候補を捨てるということでもあります。
決断とは「何をやらないのかを決めるアクション」に他なりません。
その決断にはシビアな判断が求められることもあります。
守るのをやめる
例えば、「採算が取れない事業をやめる」、「不採算事業の売却」、何より「リストラ」といった決断を行う際、周りの人からは非情とも思われる判断を経営者が下すことがあります。
会社に不利益をもたらした部下を即刻解雇するということもあるでしょう。
そこで働く従業員の人生に大きく左右する話です。
生活に困る人を増やしてしまう行為とも捉えられます。
ですが、その決断を行わないともっと困る人が増えてしまう故の判断なのです。
現状維持をやめる
一方、新規事業に進出するといった決断を行う際、常にリスクが伴います。
もちろん必ず儲かるわけではありませんし、ビジネスには大体において競合がいます。
そこと競って勝てるのか? 自社の既存ビジネスに悪影響を及ぼさないか? といった意見も必ず出るはずです。
何より人というのは現状維持をしたがるものです。
ただ、現状維持をしていては生き残れないことを経営者は痛いほど知っています。
リスクが多かろうと、リスクテイクしなければ10年先、会社が生き残る判断を求められるのが経営者です。
そして、新規ビジネスの際、そのサービスのクオリティに厳しく目を光らせるのも経営者だったりします。
向上心を感じられない部下に厳しく叱責することもあるでしょう。
けど、そこまでしないと生き残れないから、やらざるを得ないのです。
やめる決断とサイコパスの資質は相性がいいのは真実
「やめる」という決断は、たとえ優秀な経営者でもそれ相応の覚悟が必要です。
経営者の真価が試されるのは、経営状況が悪化した時の対処だからです。
先にも書いた通り、やめなければ会社の状況がもっと悪くなる、、、。
そして何より、優秀な経営者ほど損切りがうまいもの。
サイコパスの資質がある経営者は、確かにこの「やめる」というのがうまい。
守りと現状維持をあっさりと捨てることができる。
この「やめる」という視点で言えば、サイコパスの資質と相性がいいのは間違いのない事実です。
感情なく「やめる」決断を進めることができるからです。
経営者はサイコパスと思われる行動が求められる
で結局、今回のテーマである「経営者にサイコパスが多いのか?」の結論は、
やめる判断は経営上必須であり、経営者はやめる決断のために、周りの人からサイコパスとも思える行動を起こさざるを得ない
というのが真実です。
もちろん、経営者の中にはサイコパスな人もいるでしょう。
ですが実際の話、多くの経営者は時に非常な決断が求められ周りからサイコパスと映ってしまいがちです。
また、シビアな決断を行い続けている経営者が辛い思いをしているのも、僕は何度も目にしています。
経営者も人です。
感情を持っています。
その感情を押し殺してでも、やりたくもない決断を行わないといけないのが経営者です。
そしてそんな決断を行う経営者は、対外的には良い顔をしないといけません。
先にも書いた通り、経営者のもう一つの仕事は究極の広報だからです。
シビアな決断⇔良い顔
このギャップがよりサイコパスと周りには映ってしまいます。
>>オススメの記事②:【レポート】部下の退職が続いている経営者の傾向
最後に話は変わるけど、、、経営者にこそメンタルケアが必要
経営者という職業の人は人口比率から考えれば確実にマイノリティです。
経営者の仕事がどれほど辛いのか? その気持ちを共感してくれる人自体が少ないのです。
時に、経営相談に乗っている際、心が疲れている経営者をお見かけすることがあります。
ホロスコープを見れば、その人のメンタルが強いかどうかは大体のところわかります。
もちろんメンタルが弱いけど、シビアな判断を求められる経営者を仕事としている人もいます。
サイコパスと周りから思われる、何より自分自身がサイコパスな決断を求められ、けど対外的には良い顔をしないといけない……。
それに嫌気を感じている経営者もいます。
僕は常々感じています。
経営者こそメンタルケアが必要だと。
相談に乗る人、相談できる場所が必要だと。
現代は相当にストレスが多い社会です。
その影響は経営者もダイレクトに受けています。
ストレスが多い社会の中で、ストレスが多い会社の中で、シビアな決断が求められる経営者……。
この記事を読まれている経営者の方は、とにかくメンタルケアを重視していただきたいです。
自分のメンタル状態が経営状態に直結します。
経営者が健康でいられる=会社が健全になりやすい、というのは運命学の普遍的な法則です。
これだけは絶対に覚えていただきたいことです。