ホロスコープにおける最重要アスペクトに位置付けられる「コンジャンクション」ですが、その深い意味はあまり知られてはいないのではないでしょうか?
今回、コンジャンクションの意味を深掘りしていきます。
- アスペクトの本質を理解したい
- ホロスコープ読みをもっと充実させて鑑定のクオリティを上げたい
- 占星術をもっと学びたい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
ホロスコープにおけるコンジャンクションの深い意味
まず、結論から書くとコンジャンクションはアスペクトではありません。
これってほとんど知られていない事実だと思います。
実際は、
- コンジャンクション(0度)
- アスペクト(セクスタイル、スクエア、トライン、オポジションなど)
が正しい姿です。
コンジャンクションは占星術の角度の中でも特別扱いです。
アスペクトの範疇ではなく、コンジャンクションはコンジャンクション。
昔の占星術師は、コンジャンクションを大切に読んでいたようです。
また意味として、吉凶両面というのも忘れたくないものです。
良いことも悪いことも内包しているのがコンジャンクションです。

コンジャンクションは我の強さを意味する
以下、私、真中伸也のコンジャンクションの解釈込みであるということを先に断っておきます。
コンジャンクションは1ハウスの意味に近いです。
つまり、自我とも解釈できます。
我の強さがあり、前へと突き進む、まるで牡羊座の性質を持ち合わせているようだと僕は感じています。
我の強さという意味でコンジャンクションを解釈すると、非常に納得がいくことが多いのです。
そこには自分の意思があり、前へと押し進むことで、物事を達成しようとします。
ですが、気をつけないと周りとの軋轢を生みます。
時に、わがままな子供のような意味を持ち合わせるのがコンジャンクションです。
最優先で読みたいコンジャンクション
コンジャンクションはアスペクトではないのですが、文化的にはアスペクトの一部として扱っていますので、今回の記事でもそう取り扱います。
コンジャンクションのもう一つの特徴として、エネルギーが強いというのがあります。
オポジションやスクエアよりも影響が大きいことを意味します。
つまり、ホロスコープにおける運命への影響を顕著に表現しているのがコンジャンクションと言えるのです。
特に占星術初心者の方は、コンジャンクションを最優先に読むことは手順として正しいので、ぜひ注目してみてください。
コンジャンクションが取り立てて珍しくもない、一般的なアスペクトだからと言って他のマニアックなアスペクトと比較して軽んじて良いというわけではないからです。
むしろ、影響が強いからこそ、最優先で注目したいのがコンジャンクションなのです。
占星術中級者になってくると、基本を忘れがちになってきます。
物珍しい占星術の理論に目を奪われ、知識が偏り、ホロスコープの本質が見えなくなってくるフェーズです。
そういう時こそ、ホロスコープ読みの基本に立ち返るべきです。
一流のプロの占い師こそ基本を大切にします。
どんな占星術師でも、ホロスコープの7〜8割は占星術の基礎理論で読んでいます。
基礎をおろそかにすると、ホロスコープで運命が読めなくなります。
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ホロスコープはシンプルに読んだ方が当たる
繰り返しになりますが、占星術におけるコンジャンクションは決して物珍しいものではなく、基本中の基本であるというのは自明のことです。
これは他の占星術の理論にも言えることなのですが、小難しい理論が実践鑑定ではほとんど役に立たないというのがあります。
占星術鑑定において、理論の知識の数はさほど重要ではありません。
どれだけ自分が使いなれた占星術の理論で深くホロスコープが読めるかの方が、よほど重要だからです。
だからプロの占星術師は新しい知識を仕入れる一方、自分が普段使っている理論の確認を目的として、日々、たくさんのホロスコープを読んでいます。
だから、実践鑑定でその力が発揮できるのです。
いざホロスコープを読もうとした場合、まったく運命が読めなかったり、性格分析止まりになってしまう人は、残念ながら基本的な占星術の理論が使いこなせていないと言わざるを得ないでしょう。
逆に基本を学びたての占星術初心者の方がピタッと運命を読み当ててしまう、なんてことは十分にあり得ます。
占星術はとにかく基本が大事。
本気でプロの占星術師を目指す人こそ心に誓いたいものです。