ホロスコープの読み方を勉強していると、必ずテーマとなるがアスペクトのオーブ(許容度)です。
このオーブは何度を取れば良いのか? について解説します。
ただし、先に断っておくと皆さんがよく占星術講座や本で学ばれているアスペクトのオーブよりかなり広いです。
その理由についてもお伝えします。
- 占星術を勉強していて、アスペクトのオーブが気になる
- プロの占星術師がオーブを何度まで取っているか気になる
- アスペクトの本質が知りたい
以上に該当する方はぜひ続きをお読みください。
アスペクトのオーブは何度まで取るべきか?(批判を覚悟で)
まず結論からお伝えすると、メジャーアスペクト(第一種)、マイナーアスペクト(第二種)に関しては以下のオーブを僕は取っています。
いろんなご意見、ご批判もあるかとは思いますが、僕の占星術鑑定ではこちらのオーブを採用しています。
メジャーアスペクトの場合
ここで言うメジャーアスペクトは0度(コンジャンクション、合)、60度(セクスタイル)、90度(スクエア)、120度(トライン、120度)、180度(オポジション、衝)のことです。
- 太陽は接近12度、分離17度
- 月は接近8度、分離12度
- その他の惑星は接近6度、分離8度
- セクスタイルのみ5度
マイナーアスペクトの場合
ここで言うマイナーアスペクトは30度(セミセクスタイル)、45度(セミスクエア)、135度(セスキコードレート)、150度(インコンジャンクション)のみとします。
- 太陽、月は接近3度、分離4度
- その他の惑星は接近2度、分離3度
なぜ古典占星術のアスペクトのオーブを採用するのか?
以上のアスペクトのオーブをご覧になった方で、「これって古典占星術のオーブなのでは?」と思われた方もいらっしゃると思います。
その通りです!
真中伸也は古典占星術のオーブを採用しています。
理由は大きく二つあります。
一つは、僕の師匠が古典占星術をメインとされている方であり、その教えを直接受けたからです。
そして、もう一つの理由は、古典占星術のオーブでないとホロスコープから運命が読み解けなかった! というのがあります。
僕自身、占星術を勉強し始めて2年弱でプロの占い師になっています。
その期間で検証したホロスコープは3,000枚以上です。
これだけでも多いと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
さらに作成したホロスコープをプラシーダス、ソーラーハウスシウテム、ルナーハウスシステムといったハウスシステムで変化させて読んだり、未来予測、相性などで見ていました。
つまり、1枚のホロスコープから平均7パターンは読んでいたと思います。
ということは、2年弱で21,000パターンのホロスコープを検証したことになります。
後述しますが、シナストリー(二重円)や未来予測(トランジットなど)のオーブも僕の場合広いです。
たくさんのホロスコープを検証した結果、オーブを狭くすると運命がまったく読み解けなかったのです。
つまり、オーブを広くしないとホロスコープが運命が読めないということを意味します。
もちろん、この僕の意見に異論、反論はあるかと思います。
けど、先述した通り21,000パターンのホロスコープを読み込んだ結論でもあります。
プロになって幾年か経ちますが、オーブは古典占星術のものを採用した方がぐっと運命が読める確信があります。
【ホロスコープ】アスペクトだけで運命は読めない【←知らないと損】
シナストリー(二重円)のオーブは何度まで?
シナストリー(二重円)に関するオーブは以下です。
- (例外はあるけど)太陽、月のコンジャンクション、オポジションのオーブは星座間、つまり30度。
- 太陽、月の星座とコンジャンクション、オポジションを形成する惑星の星座が違う場合は10度。
- その他の惑星はオーブ8度程度。
人によっては広すぎるという意見もあるでしょう。
ただちゃんと断っておくとシナストリーは相手と自分のアスペクトだけを見るだけではわかりません。
ルーラー(主星)で読んだり、場合よってはハーフサムなど複数の理論を組み合わせていきます。
何でもかんでもアスペクトで読もうとすると確実に無理が出て、こじつけの解釈につながります。
運命そのものが読めなくなるのです。
アスペクトは占星術の一理論に過ぎない。
この理解は非常に重要です。
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トランジット、プログレスのオーブは何度まで?
最後に未来予測の代表的な理論であるトランジットとプログレスのオーブについて解説します。
- ネータルの太陽、月に対するトランジットのオーブは10度。
- ネータルのその他の惑星に対するトランジットのオーブは8度。
- プログレスは全惑星1度。
この辺りは違和感がない人も多いかもしれませんが、太陽、月に関してはやっぱり広いと言えます。
ちなみに未来予測法はトランジットとプログレスだけではありません。
プロフェクションや本質的品位(エッセンシャルディグニティ)を使った未来予測法もあります。
加えるなら、トランジットもプログレスもどのハウスに惑星があるか、という基本的な読み方も決してバカにできません。
基本通り丁寧にホロスコープを読んでいくことが結果、運命の明確な解読につながります。