占星術鑑定では、自分以外の相性を確認してほしいという依頼もよく来ます。
特に親からすると、自分の子供たちの仲が悪い場合、心がとても苦しんでおられます。
仲が良いことに越したことはないのですが、とはいえ兄弟仲も人間関係です。
合う、合わないは必ずあります。
今回は、親が特に気になる兄弟(姉妹)の相性について、占星術の観点で解説していきます。
※読み終わった後、なぜ兄弟仲が悪いのか? そのヒントを手に入れているはずです。
親が気になる兄弟(姉妹)仲が悪い傾向3つ
兄弟(姉妹)仲が悪いケース3つをご紹介します。
兄弟は血が繋がっている分、関係性が他人よりも密になりやすいのはいうまでもありません。
近いからこそ、諍いが絶えないのです。
①喧嘩が絶えない
兄弟仲で一番顕著に出るのが、喧嘩が絶えないということ。
その喧嘩もじゃれ合うような喧嘩ではなく、一方的に相手に辛く当たる喧嘩です。
日頃のストレスを発散するかのような、見るに耐えられない喧嘩。
単に性格が合わないというよりも、仇のように徹底的に喧嘩をします。
②コミュニケーションを取っていない
まったくコミュニケーションを取っていない兄弟がいます。
相手を完全に無視しています。
そこにいるだけで嫌悪感を示すように、互いの顔が歪んでいます。
幼い時は思春期というのもあるのでしょうが、「そこまで無視するか?」と思わせんばかりに話を一切しないのです。
そんな子どもたちを見ていているだけで、心が苦しくなる経験があるのではないでしょうか?
③相続問題で揉めるか?
年齢を重ねても不仲な兄弟はいるものです。
特に相続問題の時、さらに顕著になるケースがあります。
相続問題はお金が絡んでいるため、兄弟といえど人間の欲望が現れます。
目を覆うような互いにあて意を思いやらないコミュニケーションを見ていて、深い悲しみに包まれている方も多いのです。
※遺産問題は占星術鑑定でもシビアな内容になる傾向が強いです。
ホロスコープで兄弟の不仲はどこに現れるのか?
ここからは兄弟の不仲について、ホロスコープの視点で解説していきます。
不仲の兄弟はホロスコープ(シナストリー)でかなりわかりやすく現れます。
ホロスコープを読む知識がない方も、ヒントになることが多い内容を書きました。
※もちろんこれら以外にも注目してホロスコープを読みますが、その中でもわかりやすいものをピックアップしました。
①互いの火星がオポジション、スクエア
不仲を刺激するのが火星です。
互いの火星がオポジション(衝)、スクエアの場合、かなりの確率で揉める兄弟仲になります。
互いの攻撃性(火星)が刺激し合うからです。
火星は占星術で言えば凶星です。
シンプルに言えば違いで不幸を与え合うのです。
また、火星は自分自身を意味するパーソナルプラネットです。
※パーソナルプラネットは火星以外には、太陽、月、水星、金星があります。
その人の凶暴性は火星に宿ります。
火星がオポジション、スクエアの場合とは、違いの凶暴性を引き出し合うとも言えるのです。
②そもそも本質が合わない
誰しも自分の本質が必ずあります。
本質が合わない場合、揉める傾向は強くなります。
その本質とは、自分の本音やライフスタイル、相性表現などがありますが、意外と見落としがちなのが、コミュニケーションの本質です。
コミュニケーションの本質が合わない場合は、話が通じなくなる傾向があります。
一般的には相手の話を合わせようとするので、全く話が通じないというケースはほとんど起こらないのですが、仲が悪い場合は、コミュニケーションを自分のペースに引きずり込もうとします。
互いが自分のコミュニケーションに相手を合わせようとするので、より拗(こじ)れてしまいます。
③悪縁(リリス、ドラゴンテール)の配置
兄弟の仲であっても悪縁関係は存在します。
リリス、ドラゴンテールといった悪縁のポイントが絡んでしまっている場合も、兄弟仲が揉める傾向が強くなるのです。
特にリリスは徹底的に相手を攻撃する傾向が強くなります。
リリスの相性の場合、本当は相手のことを好きなのに、あるタイミングから嫌うことが多くなってきます。
宿命の相性ですので、兄弟仲が悪い場合必ずチェックします。
リリスの人気記事①:【相性】リリス – 太陽・月の合、衝に解釈の違いについて解説します!
リリスの人気記事②:【ホロスコープ】リリスの解釈、プロとアマチュアは何が違うのか?
リリスの人気記事③:【ホロスコープ】シナストリーでリリスを見る時の注意点
まとめ:本当の課題は、、、
ここまでお読みいただき、ほんとうにありがとうございます。
実はここからがこの記事の本質です。
親にとって子どもは人生の写し鏡です。
つまり、子どもが不仲ということは、親である自分の中で折り合いがつかない何かが表現されていると言えます。
故に、子どもは自分の人生の問題、課題を表現していると言えるのです。
もしかすると、今でも親が許せない、職場のあの人は認めたくない、ママ友のあの人が憎くて仕方ないといった自分の気持ちが子どもに投影させているのかもしれません。
※一般的には鏡の法則とも言われています。
許せない、認めたくない、憎い、、、。
大切なのは、そんな感情を抱いた自分を否定してはいけないということです。
誰しも人なので、許せないといった感情を抱いてしまうのは仕方のないことです。
まず、その感情を認めてみてください。
自分の感情をありのままに認めてから、兄弟仲の改善に努めてみてください。
その方が、ずっと兄弟仲改善の確率が上がります。
今、見えている世界はすべて自分が生み出した世界です。
自分が生み出した世界を受け入れるから、目の前の世界が変わるのです。