占星術における重要惑星の一つである火星の使い方について解説します。
プロの占星術師が火星を実践鑑定や研究でどう使っているのでしょうか？
- 火星の効果的な使い方を知りたい
- プロがホロスコープを読む時に火星の何に注目しているのかを理解したい
- 火星に注目して占星術鑑定の精度を上げたい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
人生で火星を生かす（占星術初心者向け）
その名の通り、火や情熱を意味する惑星であるのはもちろん、意外とスピードを表現します。
鉄は熱いうちに叩け、という言葉がありますが、火星を生かすためにはスピードというのは欠かせません。
火星は人生の突破口を開く惑星でもあります。
実際はもっと複雑な見方をしますが、すごく簡単に火星が何ハウスにあるかで、ご自分の人生の突破校の開き方をご確認ください。
1ハウス or おひつじ座
やりたいことやることのが人生の突破口を開きます。
とはいえ自分に自信がないという方もいますので、何か資格を取ってみることをお勧めします。
難しい資格でなくても大丈夫です。
簡単に取れるけど、あまり人が知らない資格だと意外なところで注目を浴びることができます。
昨今、副業ブームですので、個人的には古物商の資格がおすすめです。
2ハウス or おうし座
お金が人生の突破口を開きます。
もっと積極的にお金の勉強をしたり、思い切って副業や起業をしてお金儲けをしたりしてみてください。
また意外な点として、両親をもっと大切にするがあります。
ちなみに筋トレも吉です。
3ハウス or ふたご座
勉強が人生の突破口を開きます。
ふたご座の本質は複体星座であるということ。
これまでの反対、やってこなかった勉強や経験が自分の人生の突破口になります。
食わず嫌いをせず、貪欲に学んでいくと、ふとしたことで学んだことが役立ちます。
智は力なりです。
4ハウス or かに座
家での活動が突破口となります。
家で働く、家で起業することが、かなりおすすめ。
引っ込み思案だと思っている人は、活動宮である、かに座の力が自分にあることを信じましょう。
家族だけでなく、仲間想いな自分になれると運気がぐんぐんと上がっていきます。
5ハウス or しし座
王様らしく振る舞いなさい、が突破口ではありません。
王様本来の役割を考えましょう。
王様の本来の仕事は国を統治すること。
国民を守ること。
ひいては国や国民のために真剣に考えることです。
しし座の本質は「誰かの生活が良くなるように真剣に考え、行動する」でもあります。
6ハウス or おとめ座
一見地味で面白くない下積みをする。
だから本当の実力が養われます。
おとめ座の火星は柔軟かつ普遍的な力が本質です。
焦らない、じっくりと。
これがコツです。
7ハウス or てんびん座
自分の言いたいことではなく、相手の言いたいことに耳を真剣に傾ける。
これが人生の突破口になります。
ともすれば人とのトラブルが起こりがち。
だけど、それは真剣に相手のことを考えているからとも言えます。
相手は自分の投影、写し鏡と思えると、幸運を手にする力がもっと増えます。
8ハウス or さそり座
「6ハウス or おとめ座」に近いです。
じっくりと目の前のことに取り組むことが人生の突破口です。
オススメは複数のことではなく一点突破を狙うこと。
例を挙げると、受験勉強は5教科ではなく、英語だけしか勉強しないイメージです。
けど、とんがった才能が本当の突破力になります。
ジェネラリストよりスペシャリストを目指してください。
9ハウス or いて座
いて座はとても意味が広いです。
宗教、哲学、予言、運命学。
以外と知られていないのですが、いて座もスピリチュアルな星座と言えます。
本当に高尚な勉強を続けていると、必ず宗教や哲学に行き着きます。
深遠な知恵、知識を身につけるのが人生の突破口です。
となると本が欠かせません。
難しくなくていいので、本をたくさん読んでください。
そんな簡単なことでいいの！？ と思われるかもしれせんが、簡単なことでいいんです。
10ハウス or やぎ座
仕事に情熱を燃やす。
さらに上司が何を考えて仕事をしているかを理解しだすと突破口になるし、運命が動き出します。
仕事上、付き合いのある人たちとトラブルがある人は、「7ハウス or てんびん座」と同様に相手の理解に情熱を燃やす（理解を深める）ことが大切になってきます。
絶対に被害者意識にならないように。
相手は自分の写し鏡（相手からされて嫌なことは自分も誰かにやってきたはず）と思えるように。
11ハウス or みずがめ座
平等主義のみずがめ座と言われており、公平さが信条。
特に仕事においては万人向けのサービスに従事すると吉。
火星が11ハウス or みずがめ座の人は良くも悪くも願いを叶える力が強いものです。
だからこそ、自分の本音をしっかりと確認する必要があります。
良い願いも悪い願いも叶ってしまいがち。
だったら良い願いにフォーカスを。
12ハウス or うお座
何かと悪く言われがちな12ハウスです。
陰徳を積むことが人生の突破口です。
寄付をする、陰で良い行いをする。
12ハウスもうお座も占いを意味しますが、だからと言ってスピリチュアルに傾倒しすぎないのが火星を生かすコツだったりもします。
地面の上を生きてこその人生です。
ともすれば12ハウスのブラックホールに飲み込まれる可能性もあります。
普段の生活を大切にするを心がけましょう。
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4つの火星の使い方（未来予測、仕事、恋愛、セクシャリティ）
ここからの内容はプロの占星術師を目指す方向けになります。
火星は占星術で言えば間違いなく凶星です。
ですが、この世界に不必要なものはないと考えるならば、凶星も必要な惑星と判断できます。
そして、火星は占星術において、未来予測や仕事、エネルギーに関して非常に重要な惑星と言えます。
以下、3つに注目して火星の理解を深めていただければと思います。
①未来予測（イングレス）
火星を未来予測に使うと言われると、プログレスやトランジットを頭に思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか？
ですが、火星を未来予測にうまく使えると、今後、どんな事故やトラブルが起きやすくなるのかが見えてきます。
具体的にはイングレスです。
イングレスとは別名「入座」ともいいます。
今回で言えば、火星が各星座に入りたての瞬間でプラシーダスのホロスコープを作成し、未来予測をすることが可能です。
※期間は1ヶ月程度です。
以下、2023年3月25日20時45分に火星が蟹座にイングレス（入座）した際のホロスコープです。
10度45分牡牛座にある金星がノーアスペクトです。
さらにこの金星は木星、天王星の包囲です。
金融関係で大きな動きがありました。
日本で言えば日銀総裁が植田氏に交代、本格始動しました。
火星イングレスは金融や大きなお金を担う8ハウスにあります。
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②仕事
火星は凶星ですが、情熱を表現する惑星でもあります。
仕事には情熱が必要です。
というわけで、火星を仕事という意味でぜひ読まれてみてください。
火星が8ハウスにあれば外科医や占い師。
火星が牡羊座にある場合は警察官や経営者、料理人の仕事に適性があると読めます。
プロはホロスコープをくまなく見て、複数の箇所で総合的に判断しますが、火星が何ハウスか、何座か、で仕事を見るのは意外とバカにできないものです。
③恋愛（特に女性のホロスコープの場合）
女性のホロスコープの場合、好みの男性を表します。
恋愛の傾向見る時、火星は注目すべき惑星です。
火星が牡牛座の場合、筋肉質の人が好き。
火星が6ハウスにある場合は職場やその近辺で好みの男性と出会いやすいなどです。
これもすごくシンプルな見方ですが、本当にバカにできないものです。
④セクシャリティの傾向
ホロスコープにおける火星はセクシャリティの傾向を表現します。
実際は、金星やリリスや8ハウスも絡めて読んでいきます。
- 本質的品位（エッセンシャルディグニティ）
- ハウスの吉凶
- 凶の惑星、感受点からのアスペクト
などで判断していきます。
その他、セクシャリティの傾向に関しては以下の記事をご覧ください。
最後に
今回、初心者向け、プロの占星術師を目指す中級者・上級者向けに火星の使い方を解説しました。
初心者向けの使い方は、星占い的なアプローチですが、各ハウス、星座の本質的な内容が含まれています。
しっかりと読み込むと、ハウス、星座の勉強になります。
またプロの占星術師を目指す人には、イングレス（入座）から説明しました。
イングレスは使いこなすとマンデン占星術（社会占星術）ができるようになります。
社会の流れを加味しながら個人鑑定を行えるようになると、鑑定のクオリティを上げることができます。
