占星術には複数の種類があります。
西洋占星術、インド占星術、宿曜占星術、中国占星術などがあり、それぞれの流派によってその読み方は大きく変わってきます。
僕の占星術鑑定の場合、軸足は西洋式ですが、ご依頼があればインド式のホロスコープで鑑定を行なっています。
このインド式がなかなかあなどれないのです。
西洋式で見えなかったその人自身の人間性や、生きる目的がズバッと読めることが多いからです。
今回はインド占星術にフィーチャーして、占星術の奥深さを知っていただこうと思います。
インド占星術で魂を読む
インド占星術で何を読むのか? と問われたら、僕は「魂を読むため」と答えます。
西洋式だとその人の人生における行動が読めます。
- どんな仕事をやっているのか?
- どんな人と結婚するのか?
- 恋愛の傾向は?
- どんな病気にかかりやすいのか?
- その人が持つ一般常識は何か?
など、その人の行動傾向を読んで未来を予測するのが、西洋占星術の強みとなります。
一方、インド占星術はまさにその人の心のあり方、願い、本当に望んでいるものは何か? といった魂の部分があらわになる傾向がとても強いのです。
魂の弱点(主に宿命)を知る
特に僕の場合は、その人の魂が持つ宿命を深く読み解いていきます。
その宿命とは、大きくは魂の弱点です。
具体例を挙げると、、、
① 対人関係で不幸が起きる時、魂ではどんな選択をしているのか?(孤独を選択、また、敵を作ることによって自分の存在価値を知るなど)
② 仕事で不幸が起こる時、心の中で何を望んでいるのか? (失敗することによって人から同情される自分を求めているなど)
③ 恋愛で不幸が起こる時、深い部分で何が起きているのか?(人を信じ裏切られることが自分らしいと思っているなど)
こういったことを書くと、まるで自らが不幸を選択するように思えるかもしれません。
ですが、インド占星術の場合、繰り返し起きてしまうパターンとその理由が一気に読めてしまうことが多いのです。
※俗にいうカルマが読めると言っても過言ではありません。
魂の強みを知る
もちろん、自分の魂の弱点(宿命)を知るだけがインド占星術ではありません。
例えば、自分の使命は統治星(第1ハウスの主星)で読むことが多いのですが、インド占星術の場合、魂のテーマが読めると言っても過言ではありません。
自分が人生をかけて取り組むテーマの裏に、魂が何を望み、何を達成しようとしているか? を読み解いていくのです。
例えば、西洋式のホロスコープだと自分の使命が「教育」であった場合、インド式だと「人を愛することは何か?」と教えたくて教育に携わる、ということがわかったりします。
もちろん以下のテーマごとに魂が望むものがあります。
- 結婚
- 恋愛
- 対人関係
- 子孫繁栄
- 家を所有する
- 天職に就く
- 病気になることで自分に何を教えようとしているのか?
これらを魂のレベルで読み解くのがインド占星術の醍醐味と言えます。
まとめ
今回ご紹介したインド占星術は、突き詰めていくと、魂は何を喜ぶのか? を見つめるためにあると言えます。
それは単に人生で仕事の成功や大きなお金、良好なパートナーシップや友人を手に入れること以上に、自分の人生の満足度を上げるための貴重な情報と言えます。
普段意識することのない、魂の領域を見つめることで、人生が豊かになるためのヒントが得られます。
西洋占星術もインド占星術も大切な占術です。
どちらが優れているかではなく、必要に応じて使い分けるのがベストです。
可能であれば、西洋式、インド式のホロスコープを同時読みすることが望ましいです。
自分がどう生きていくべきなのかが見えてきます。