占星術と言えばアスペクト。
アスペクト(惑星と惑星の角度)を重視して運命を読まれる方がほとんどだと思います。
本やネットで調べれば、まず、アスペクトが目につくはずです。
それぐらいたくさんの情報が載っています。
占星術初心者の方は、星座、惑星、ハウス(宮)を一通り理解したら、アスペクトの勉強をしている方が多いと思います。
ですが、一占星術師として、アスペクトだけで運命が読めるわけではないと言わざる得ません。
それは単に、未来予測法(トランジット、プログレスなど)や相性(シナストリー)を知らないからではありません。
占星術の基礎を知らないから運命が読めないのです。
今回の記事では、アスペクトだけで運命が読めない理由、そして、その対策について解説していきます。
※読み終わった後、占星術の価値観が変わるはずです。
なぜアスペクトだけで運命が読めないのか?
アスペクトだけで運命が読めないのはなぜか?
その理由について書いていきます。
結論から書くと、アスペクトは確かに性格分析には適した理論です。
太陽と火星がスクエアだったら怒りっぽい性格。
この解釈は間違いでないどころか正解となります。
ですが、ホロスコープからその人の性格が読めたら運命が読めたことになるのでしょうか?
答えはNo。
ぜひ、以下の質問をアスペクトだけで読んでみてください。
絶対に読めないはずです。
①再婚運、読めますか?
まず一つ目の質問。
アスペクトで再婚運が読めるのか?
読めません。
なぜなら再婚を意味するアスペクトがないからです。
もっというと、再婚に限らず、再々婚のアスペクトもありません。
2度目、3度目の結婚運はアスペクトではわかりません。
②本当の金運、読めますか?
財布に入る程度のお金は金星で示されます。
銀行に預ける程度のお金は木星で示されます。
では、天職からの収入をアスペクトだけで読んでみてください。
また、労働からの収入をアスペクトだけで読んでみてください。
さらに、自分のホロスコープから結婚相手の金運をアスペクトだけで読んでみてください。
読めないはずです。
天職からの収入も、労働からの収入も、自分のホロスコープから結婚相手の金運も大原則としてアスペクトでは読めません。
それらを意味するアスペクトがないからです。
③自分のホロスコープだけで一人目の子供、二人目の子供の運命読めますか?
もし、自分に二人お子さんがいたとして、一人目の子供、二人目の子供の運命を自分のホロスコープだけで読んでみてください。
読めないはずです。
一人目の子供の運命や二人目の子供の運命を意味するアスペクトがないからです。
占星術を深く理解すると、自分のホロスコープだけで父親の運命、母親の運命、友人全般の運命、結婚相手の運命が読めます。
ホロスコープで運命を読むために必要なもの
多くの方が誤解しているのですが、アスペクトって意外と運命の情報量が少ないのです。
だから、先に挙げた3つの質問をアスペクトだけで説明をすることはできません。
本当に運命を読むために必要なのは以下の3つの理論です。
この3つの理論を知らずして、ホロスコープを読めたことにはならないのです。
ハウス(宮)の深い理解
先に挙げた3つの質問の答えは、ハウス(宮)に割り振られています。
再婚運も、自分の天職や労働の金運も、一人目の子供の運命も、二人目の子供の運命も、すべてハウス(宮)から見ていけば必ず読めます
ホロスコープが読めない理由は、ハウス(宮)の理解が不足しているからなのです。
ハウス(宮)の理解はとても奥が深く、西洋占星術でも現代と古典とで解釈が違いますし、インド占星術まで加えると多岐にわたります。
一流の占星術師はハウス(宮)の理解が誰よりも深いのです。
むしろアスペクトの優先順位はずっと下がります。
ルーラー(主星)読み
ハウス(宮)を理解しているから、ハウスのカスプ(境界線)の星座を支配しているルーラー(主星)を重視して読みます。
ルーラー(主星)読みの本質はその人の人生の行動が表現されているということ。
例えば結婚相手はどんな人か? 結婚相手の収入は高いのか低いのか? 結婚相手はどんな職業に就いているのか? といった内容は、自分のホロスコープだけでも読めてしまうものです。
ルーラー(主星)の優先順位はなぜか低い傾向がありますが、それだと運命は読めません。
運命を読むとは、繰り返しになりますが性格分析ではありません。
その人の行動を読んでこそ運命が読めると言えるのです。
本質的品位
最後に、運命を読むためには吉凶の判断が必ず必要です。
吉凶の判断は何もアスペクトだけではありません。
セクスタイル、トラインは吉、スクエア、オポジション(衝)は凶、コンジャンクション(合)は吉凶両面ですが、それだけではないのです。
本質的品位で吉凶の判断をしてみてください。
本質的品位とは簡単に言えば惑星と星座の組み合わせによる吉凶です。
何が吉で何が凶なのか?
本質的品位から推測するのが運命を読む近道なのです。
まとめ:アスペクトを一旦忘れよう
最後にちゃんと断っておくとアスペクトは最重要でないだけで、重要視すること自体、間違っていません。
ただ、あまりにも世間に出回っている情報はアスペクトに偏りすぎています。
ここまで読んで、アスペクトだけで運命が読めないことはある程度、ご理解いただけたのではないかと思います。
占星術を勉強している人こそ、一度、アスペクトを忘れて、
- ハウス(宮)の理解
- ルーラー(主星)読み
- 本質的品位
この3つで運命を読んでみてください。
アスペクトだけで読んでいた人ほど、驚くぐらい運命が読めるようになるはずです。
特にセミプロの方やプロとして活動している人でホロスコープが読めないと感じている人は、思い切って一度アスペクトを使わずに読んでみてください。
もし、アスペクトを使わずして運命が読めなくても安心してください。
逆に言えば、ホロスコープを読むための伸び代がまだだまだあるということです。
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ぜひ、今回ご紹介した3つの理論をマスターしましょう!
占星術は本当に運命が読めるようになりたい、という人には必ず力を貸す占術です。
真剣に勉強を続ければ必ず結果はついてきます。
今回を機に、占星術の視野を広げられることをおすすめします。