占星術で相性を見るとき、リリスは大変気になるものだと思います。
執着を意味し、徹底的に相手を好きになり、徹底して相手を嫌いになる感受点リリス。
特に恋愛や結婚生活、離婚問題で悩んでいる方で占星術の知識がある人は、必ずチェックしているのではないでしょうか?
リリスの相性を見るとき、特に太陽、月を中心に見ていきます。
リリスの相性で太陽・月の合(コンジャンクション)、衝(オポジション)って解釈に違いがあるの? という疑問を持たれている方もいらっしゃると思います。
今回は、こちらについて解説していきます。
相性の合(コンジャンクション)、衝(オポジション)の基礎
相性で合(コンジャンクション)、衝(オポジション)の違いは以下になります。
- 合(コンジャンクション)は「一致、通い合う」
- 衝(オポジション)は「互いの違いが魅力的に写り惹かれ合うが、後で揉めることもある」
まず、この違い(基礎)を覚えてみてください。
衝(オポジション)は通常のアスペクトで言えば凶角なのですが、相性においては相手と引き合うために重要な角度と言えるのです。
リリスの相性で合(コンジャンクション)、衝(オポジション)に違いはあるの?
さて、ここからが本題です。
リリスの相性で合(コンジャンクション)、衝(オポジション)に違いがあるのか?
結論はほぼない、が正しいです。
なぜなら、リリスの本質はブラックホール。
相手を飲み込んでしまうほど、強力な引力があります。
つまり、リリスの相性で合(コンジャンクション)であっても、衝(オポジション)であっても、結局は飲み込まれてしまうので、違いがほとんどありません。
もちろん、先に書いた通り、合(コンジャンクション)は「一致、通い合う」、衝(オポジション)は「互いの違いが魅力的に映り惹かれ合うが、後で揉めることもある」ですので、これと絡めて運命を読むこと自体は「理論的に」間違っていません。
けど、実践鑑定でそれほど大きな違いを感じたことはありません。
リリスはあくまでも感受点。
感受点はバーチャルポイントで実在しません。
一般的な相性における、自分の惑星と相手の惑星とのアスペクトとは切り離して考えた方が良いです。
リリス⇄太陽、月の合、衝に違いはあるの?
さらにリリスの勉強をしたい人で気になるのが、リリス⇄太陽、月の合(コンジャンクション )、衝(オポジション )で、太陽、月、それぞれで解釈が変わるのか? ということだと思います。
プロの視点から言って初心者はあまり気にしなくて良いです。
太陽も月も自分自身を示す惑星です。
厳密に違いがないと言えば嘘になります。
ですが、初心者がそこまで厳密にみても違いがわかりにくいのが本当のところです。
※厳密に言えば太陽は公の自分、月は内なる自分です。そこから解釈を広げることは可能と言えば可能です。
プロは一箇所だけを見て相性を判断しない
そもそもの話をすると、プロはリリスで相性の悪縁を把握しますが、実際の解釈はホロスコープ同士の総合的な判断でもって「どういった悪縁関係なのか?」を確認します。
実践鑑定では一箇所だけを見て「○○な悪縁だ!」を判断することなど、まずあり得ません。
リリスの合(コンジャンクション)、衝(オポジション)も当たり前ですが、確認します。
けど、それ以外にも、
- その他、惑星同士の関係性(吉凶、アスペクト)
- どのハウス(宮)に惑星が入るか
- 特にリリスの相性の解釈においては、なぜ相手のリリスに引かれる必要があったのか?
※ホロスコープに表現されたその人の潜在意識や、弱点、心の穴、自分が生まれ持った宿命など
などもしっかりと見て「どういった悪縁関係なのか?」、つまり悪縁の中身を判断しているのです。
まとめ
今回、リリスの相性における合(コンジャンクション)、衝(オポジション)の違いを解説しました。
結論は、合(コンジャンクション)、衝(オポジション)はあまり気にしなくて良いし、それ以外のポイントの方が実践鑑定では大切だということです。
リリスの相性は、二人のホロスコープを重ねて(シナストリーで)確認するのももちろん大事です。
ですが、リリスの相性の解釈は突き詰めていくと、シナストリー以前にその人だけのホロスコープをしっかりと見ないと、本当の運命は読めないもの。
さらに大切なのは、繰り返しになりますが以下です。
特にリリスの相性の解釈においては、なぜ相手のリリスに惹かれる必要があったのか?
※ホロスコープに表現されたその人の潜在意識や、弱点、心の穴、自分が生まれ持った宿命など
リリスの相性鑑定は、その人自身のホロスコープから「(自分の内側にある)相手のリリスに惹かれてしまった理由」を読み解くのが本当の勝負なのです。
こちらにもリリスの相性について書いていますので、ぜひご覧ください。
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