ホロスコープを読む際、ハウスに星がない場合が多々あります。
この場合、ホロスコープはどういう見方をすれば良いのでしょうか?
今回、プロの占星術師が占星術鑑定で特に意識していることを加味してお伝えします。
- ホロスコープのハウスに星がない場合の読み方を知りたい
- プロの占星術師のホロスコープ読みが知りたい
- 占星術の知識を深めて、占い師になりたい
以上に該当する方は、続きをご覧ください。
結論:ハウスに星がない場合はルーラー読み
今回の記事について、占星術を勉強されている方であれば、ホロスコープのハウスに星がない時はカスプのルーラーで読むのでしょう? と思われたのではないでしょうか?
ですが今回、意外と深い話なんです。
どういうことかというと、ハウスに星がないからルーラーで読むのではなく、ハウスに星があろうとなかろうとルーラーを優先して読むのです。
つまり、優先順位的にはルーラーを優先して読むことを僕はお勧めしています。
理由は数多くのホロスコープを検証した結果、ハウスに入っている惑星よりもルーラーの方が影響が強いと判断しているからです。
これに関して、僕の占星術講座の生徒さんは、みんな首を縦に振るはずです。
例えば、ある列車事故に遭われた方のホロスコープが僕の手元にあります。
その人のホロスコープでは、3ハウスに金星が入っていて、旅行、乗り物に関して吉と読めます。
ですが、3ハウスのルーラーがエビルハウス(不幸なハウス)の6ハウスに入っています。
しかも、本質的品位(エッセンシャルディグニティ)がマイナスとなり、逆行もしています。
他にも列車事故に遭いやすかったり、そもそも乗り物運がない判断できるホロスコープです。
つまり、単に3ハウスに金星があるから…とすると読み間違う可能性が高いのです。
他にもいろんなホロスコープを検証すればするほど、ハウスに入っている星よりも、ハウスに星が入っていようがいまいが、ルーラーの方が運命に強く影響を及ぼしていたことがわかったのです。
プロの占星術師として、僕はルーラーを中心に読まれることを強くお勧めしています。
星が入っていないハウスは人生に与える影響が少ない?
よく、ホロスコープで星が入っていないハウスは、その人の人生に影響をあまり与えないという解釈を目にします。
個人的に、そんなことはあり得ないと断言します。
僕は離婚鑑定が非常に多いのですが、離婚を意味する7ハウスに星が入っていなくて相談に来られる方って意外といらっしゃいます。
この時点でハウスに星が入っていないから、人生においてそのハウスの影響が少ないという考え方は一考の余地が十分にあります。
ちゃんとハウスに星がない場合の検証しているか?
占星術において一番大切なのは数多くの理論を理解するよりも、実際のホロスコープでちゃんと検証することです。
この記事を読まれている方にぜひご理解いただきたのが、以下の3つです。
- 偉い占星術の先生や占星術のインフルエンサーが言っているからといって、その内容をそのまま受け入れてはいけない
- 常に実際のホロスコープで検証する
- 特にネットで書かれている占星術の解釈には注意が必要。占星術の基礎を理解していればその解釈には相当に無理があるということが実は結構多い
まともな占星術の先生ほど「これは解釈の一例です」「ちゃんと検証してくださいね」と付け加えます。
断言を避けるんです。
特にネットの世界の情報は断言することに重きを置かれます。
その方が読者に対して影響力が与えられるからです。
ですが、影響力とその情報が正しい情報のなのかは分けて考える必要があるのは、言うまでもありません。
例えば、僕の生徒さんと話している時、「インコンジャンクションで○○という解釈をネットで見たことがあります」ということがありました。
そこで僕がその生徒さんに対して
- 理論的に正しいと思えるか?
- 実際のホロスコープで検証してきたか?
この2点を確認したら、生徒さんから、「わからない…」「検証していません…」という答えが返ってきました。
プロの占星術師の視点から見て、断言する形で書かれた占星術の解釈は、
- 理論的に怪しい
- どこかで書かれてある内容を右から左へ流しているだけでだろうな…
- おそらく検証すらしていないだろうな
というのがネットでは特に散見されます。
今回のホロスコープのハウスに星がない場合でも同様です。
ぜひお気をつけください。