古典占星術はハウスを主体にしてホロスコープを読んでいきます。
ハウスで読み解いた方が、運命は深く読めるものです。
- 古典占星術でホロスコープをもっと詳しく読みたい
- アスペクト主体のホロスコープ読みに疑問を持っている
- 占星術のスキルをもっと上げたい
以上に該当する方は、ぜひ続きをご覧ください。
ハウスがアスペクトよりも詳しく読める理由
古典占星術では、ホロスコープをハウス主体で読む。
これは事実です。
ただ、この時代においても古典占星術のハウスを主体としたホロスコープ読みに通用するよりも、他の占星術よりも優位性が高いのです。
例えば、職場は何ハウスを意味するかご存知ですか?
答えは6ハウスです。
6ハウスには職場という意味があります。
では、部署異動になって別の職場に移る時、どこを見れば良いかご存知でしょうか?
答えは12ハウスです。
1ハウスが今自分がいる現在地、そして、その対抗にある7ハウスには移転という意味があります。
それを応用すると、6ハウスは職場なので新しい職場は12ハウスを意味します。
だから、12ハウスのルーラーや12ハウスに入っている惑星とトランジットの惑星で、次の職場と相性が良さそうかを占うことができるんですね。
※もちろんここだけを見て判断しません。あくまでも占断の要素の一つということを断っておきます。
ではここで質問です。
異動先の職場が、自分にとって良い職場かを意味するアスペクトというのは存在するのでしょうか?
僕が知る限り、存在しないと思うのですがいかがでしょうか?
また、まだ生まれていない自分の孫が自分の跡取りになる確率が高いかを見てほしいと言われた場合、占えますか?
「まだ生まれていない」というのがポイントです。
つまり、占ってほしいと言われた方のホロスコープで占うことになります。
自分のホロスコープで孫はどこを見るのでしょうか?
答えは9ハウスです。
5ハウスが自分の子供を意味します。
5ハウスのさらに5ハウス先である9ハウス(子供の子供)が孫に該当します。
9ハウスを主体としてホロスコープを読んでいくんですね。
孫が跡取りとなるアスペクトは存在するのでしょうか?
僕が知る限り、そんなアスペクトは存在していません。
占星術鑑定の本当の目的と手段
占星術鑑定の目的は占星術でその方の運命を深く読み解き、より良い人生のご提案です。
だから、どの占星術(古典占星術、現代占星術、心理占星術、インド先生術、中国占星術)を用いるのかというのは、鑑定の本質から言えばある意味、どうでも良いと言えるでしょう。
ここでテーマにしたいのが、「占えるレンジの広さ」です。
実際の鑑定では、幅広いご質問に対応する必要があります。
だから、
- 結婚相手の親戚と仲良くできるか? ※親戚のホロスコープではなく、自分や結婚相手のホロスコープで
- 新居を構える際の吉方位は? ※占星術にも風水があります
- 人生のテーマは? ※非常に奥深い鑑定になりますし、複数の見方があります
僕はよく鑑定は性格分析ではない、ということをお伝えしています。
理由は、性格分析はなんとでも言えてしまうからです。
ハウス主体の読み方をすると、アスペクト主体で読むより、占える幅が一気に増えます。
意外と基本的なことだったりするのですが、なぜか占星術講座ではあまり教えられていないようです。
古典占星術のハウスを主体としたホロスコープ読みをすると、鑑定の対応力が増します。
【ホロスコープ】アスペクトだけで運命は読めない【←知らないと損】
なぜアスペクト主体の読み方をするのか?
調べたらわかるのですが、アスペクトで読める運命のレンジは非常に狭いのです。
アスペクトから自分のホロスコープから両親の金運、結婚相手となる人の金運を読めるでしょうか?
また連れ子の人と結婚することが、自分の人生にとって吉なのか凶なのかを読めるでしょうか?
結婚した場合、家庭生活の優先権を持つのはどちらかなどをアスペクトを読むのは至難の業、というより不可能です。
心理的なアプローチを最優先されるのであれば、現代占星術や心理占星術でのアプローチでも良いのかもしれません。
ですが、実際に鑑定の現場に立つ一人の占い師として、心理的なことはほとんど聞かれません。
また、なぜアスペクトを最優先してホロスコープを読むのでしょうか?
別の記事にも書いていますが、
- 偉い占星術の先生がそう読めと言っている
- 本にそう書かれてある
- 周りの人がアスペクトで読んでいる
以上の理由で、アスペクト主体で読まれている人がほとんどなのではないでしょうか?
しかし、繰り返しになりますが、アスペクトで読める運命の方が少ないのです。
その事実をちゃんと教えられている占星術の先生は非常に限られています。
占えるレンジの広さで言えば、古典占星術を主体としたホロスコープ読みが秀でています。
プロの占い師になりたい方は、ぜひ一度、古典占星術の勉強をされることをお勧めします。