占星術の新しい理論を仕入れるのもある程度大切だけど、それだけだとホロスコープや運命って読めないんです。
理由はとても簡単で、理論一つ一つとってもどれも奥が深く、実際にその理論を使いこなすには、ホロスコープをたくさん作って研究することが必要だからです。
例えば、ベーシックな占星術の未来予測理論であるトランジット一つにしても、かなり奥が深い。
ネータル(出生図)のホロスコープにある惑星との角度をメインに見ている人もいると思いますが、実際の鑑定ではハウス(宮)との角度も見ないといけないし、ルーラーとの角度も重要。
また、トランジットの惑星のパラレルにも注目したい。
トランジットしている惑星だけでなく、感受点、一部の小惑星の影響も考慮しなければいけないし、できれば春分図や夏至図といった世間の流れを表現するホロスコープともリンクさせた方が深い鑑定になります。
トランジット一つにとっても研究するポイントはたくさんあります。
故に、たくさんの理論を知っていることはハッキリ言って自慢にはならない。
むしろ、たくさんの理論を仕入れてしまって中途半端な使い方しかできず、結果、ホロスコープの読めなくなることが多いですね。
占星術の基本にして王道は何か?
占星術って突き詰めていくと、星座、惑星、感受点、ハウス(宮)をどれだけ深く理解しているかに行き着きます。
・山羊座の後半は魚座に近い意味と捉えることができる。
・木星には、嘘という意味がある。
・第1ハウスには、礼儀の欠如、という意味がある。
どれも、一般的な理解とは違っているけど、突き詰めて考えていくと占星術の本質を表現しています。
ホロスコープを読むということは、星座、惑星、感受点、ハウス(宮)で運命を説明することに他ならない。
結局、基本をどれだけ深く探求するか? が占星術、そして運命学の真の理解につながります。
占星術の三徳包丁を手に入れよう!
ホロスコープを読む自信がない人に限って、誰も使っていない、新しい理論を手に入れようとします。
それは使いこなすのが難しい日本刀を手に入れることに似ています。
日本刀は確かによく切れますが、使い方が非常に難しい。
また、使い所も限られています。
それよりも、台所にある三徳包丁を使いこなす方がよほど有益です。
肉、魚、野菜、なんでも切れる三徳包丁は、使い勝手の良さではピカイチです。
占星術に例えるなら、日本刀はマニアックな理論、三徳包丁は星座、惑星(感受点)、ハウス(宮)の理解に近いと思います。
マニアックな理論は、運命が読み辛く、かえって怪我をしてしまいます。
初心者や中級者の人ほど、占星術の三徳包丁を手に入れるべきです。