リリスと冥王星が合(コンジャンクション)になっているホロスコープに出会ったことはありませんか?
占星術を勉強されている方であれば、出生図(ネータル)や相性(シナストリー、二重円)で見かけることがあると思います。
今回の記事では、リリスと冥王星が合になったホロスコープの解釈の見方を、初心者向けに解説します。
ご自身の占星術基礎力の復習にもなる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
ホロスコープのリリスと冥王星の合
リリスと冥王星の合は結論から書くと、惑星、感受点のアスペクトだけで言えばあまり重要ではありません。
理由は簡単です。
リリスも冥王星も動きが遅いからです。
リリスは約9ヶ月間、各星座に居続けます。
また、冥王星は12〜32年間、各星座に居続けます。
つまり、リリスと冥王星が合であるホロスコープの持ち主は、その世代で大勢いるからです。
仮に自分のホロスコープがリリスと冥王星が合の場合、同級生のかなりの数が同じアスペクトを持つことなります。
解釈で言えば、リリスも冥王星もカリスマ性の意味があります。。
リリスと冥王星が合の多くの人は、カリスマ性があるのでしょうか?
そんなことは常識で考えてもあり得ません。
シナストリーでのリリスと冥王星の合
シナストリー(二重円)でも同様です。
例えば自分のリリスに相手の冥王星が合の場合、それぞれが惹きつけられていると解釈する人がいます。
ですが、先ほども説明した通り、リリスも冥王星も動きが遅いのです。
自分のリリスに冥王星が合する人は、特定の世代で大勢います。
では特定の世代の人の多くが、自分に惹きつけられるのでしょうか?
もちろん、そんなことはあり得ません。
特定の世代の多くの人が自分に惹きつけられたら、生活そのものが成り立たなくなります。
>>オススメの記事:リリスが強いホロスコープで、人生うまくいく人、苦労している人の違い
補足:動きが遅い惑星・感受点のアスペクトは影響が弱い
ここで少し話題を変えます。
そもそも動きが遅い惑星・感受点のアスペクトは個人の運命に与える影響が弱いのです。
ここで言う動きが遅い惑星・感受点とは、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、リリス、ドラゴンヘッドです。
動きが遅い惑星・感受点のアスペクトは世代間に影響すると言われているものの、個人の運命にはさほど影響を与えることが少ないようです。
いくつか例外はありますが、初心者の方はこの内容をきちんと押さえておく必要があります。
【相性】リリス – 太陽・月の合、衝に解釈の違いについて解説
リリスと冥王星の合が影響するケース
一方、リリスと冥王星の合が影響するケースもあります。
と言っても派生的に見ることなりますが。
例えば、リリスと冥王星の合に対して、パーソナルプラネットとTスクエアやグランドクロスを作ってるケースです。
また、相性(シナストリー、二重円)においては、各々のパーソナルプラネットと角度を作るケースです。
もちろん、これら以外にもリリスと冥王星の合が影響するケースがありますが、占星術初心者の方はここに書いてある内容を理解されると良いかと存じます。
ホロスコープの解釈は基礎と常識が大切
今回ご説明した以下3点は占星術の基礎です。
- リリスは動きが遅い(9ヶ月で次の星座に移る速度)
- 冥王星は動きが遅い(12〜32年で次の星座に移る速度)
- 動きが遅い惑星、感受点のアスペクトは個人の運命に与える影響が弱い
また解釈においては、意外と常識が必要とされます。
占星術の勉強をされている方は、とにかく基礎を大切にしてください。
基礎を大切にすると、何が正しい読み方で間違っている読み方かがわかるようになります。