占星術、特に古典占星術ともなると吉凶が明確に出せるのが特徴です。
現代占星術とは違い、シビアな占断になる傾向が強いのです。
実際の鑑定でホロスコープはシビアに読んだ方が、結果、クライアントの方が知りたい運命の情報を提供することにつながります。
今回の記事では初心者向けに、わざわいの星をご紹介します。
ぜひご覧ください。
わざわいの星一覧
以下、わざわいを及ぼす星の一覧を記します。
よく知られている凶星、凶感受点から意外と知られていない惑星や小惑星までを網羅しました。
といってもこれらはまだ一部です。
初心者の方はこの一覧を覚えておくのを薦めします。
火星
まずは火星。
凶星の代表です。
火星を理解する場合、「刺す」をまずイメージできれば良いですね。
事件、事故や戦争、武器といったものの意味にもなります。
情熱や仕事といった意味にも解釈されますが、火星は凶で読んだ方がホロスコープの理解が進みます。
プライマルトライアド(運命代表格)でいうところの太陽、月、アセンダントとコンジャンクションや凶角を作った場合、本人の性格や行動を刺激し、過激な一面を持ち合わせるようになります。
もちろん、自分自身を意味する1ハウスに火星がある場合も同様です。
また火星が牡牛座や天秤座にある場合、本質的な品位が悪くなるのでより凶の意味を帯びてしまいます。
土星
土星も火星と並び凶星の代表格です。
土星は大凶星、すべての不幸は土星に込められているとも言われています。
土星を理解する場合は、「プレッシャー(圧)」をイメージできれば良いですね。
火星と同様に事件、事故はもちろん、病気をも意味します。
特に精神の惑星である月、水星と凶角を作った場合はメンタル的に不安定になります。
※(あくまでも解釈の一例ですが)火星も同様ですが、ノイローゼのようになるのが特徴です。
土星が太陽、月、アセンダントとコンジャンクションや凶角を作った場合、良い点として責任感の向上があります。
これらは特に経営者(責任感がないとやってられない)のアスペクトでもあります。
土星が1ハウスにあると大きな病気を抱えている傾向があります。
いずれにせよ注意を要する凶惑星なのは言うまでもありません。
太陽
太陽は凶星で読みましょう。
僕の占星術講座で生徒さんに教えている内容です。
太陽の8度30分以内に惑星がある場合はコンバスト、17度以内でサンビームです。
太陽の光と熱で惑星の悪い意味が出てしまうのです。
太陽は西洋占星術では準吉星ですがインド占星術では圧倒的な凶星です。
太陽の凶の意味については以下の記事をご覧ください。
ノーアスペクトの惑星
ノーアスペクトは絶対によく読んでいけない。
僕の占星術講座の生徒さんには耳にタコができるぐらい言い続けています。
たまにノーアスペクトのホロスコープの持ち主は、突出した才能の持ち主といった解説を見ることがありますが、とんでもありません。
人に迷惑をかけるレベルで暴走してしまうからです。
ノーアスペクトのホロスコープの持ち主は、とにかく冷静さと常識を大切にしてください。
ノーアスペクトについては以下の記事をご覧ください。
リリス
リリスは惑星ではありませんが、原則、凶の感受点です。
リリスもノーアスペクトと同様に都合よく読まない方が良いです。
ほぼ悪い方へと突き進んでしまうからです。
他にもリリスにはカリスマ性といった意味もありますが、強すぎるとストーカーに遭いやすくなります。
とにかく注意しないといけないのがリリスなのです。
リリスに関しては以下の記事がオススメです。
>>リリスが強いホロスコープで、人生うまくいく人、苦労している人の違い
>>【相性】リリス – 太陽・月の合、衝に解釈の違いについて解説
ドラゴンテイル
リリスと同様に感受点であるドラゴンテイルですが、こちらも凶の作用が非常に強いです。
前世の悪縁、悪癖を意味します。
プラスの意味では前世からの才能があります。
ですが、あくまでも前世の才能であり今世やる必要がないのです。
ドラゴンテイルに関しては以下の記事がオススメです。
小惑星ネメシス
最後は小惑星ネメシスです。
暴力事件に関わりやすくなる太陽周回軌道上の小惑星です。
僕の鑑定では小惑星はあまり活用しません。
理由は運命の影響が弱いことが研究で確認されているからです。
ですが、ネメシスだけは特別にチェックすることもあります。
暴力沙汰に遭いやすい、ストーカー被害、DVなどの場合はチェックした方が有益な鑑定になるからです。
わざわいの本質とは何か?
最後にわざわいの本質について運命学の視点で語りたいと思います。
わざわいはもちろん天災のように、否応なく巻き込まれるものもあります。
ですが、普段の生活でわざわいに遭いやすい人は先祖由来のものか、自分の心が引き寄せている可能性がかなり高いのです。
ご先祖様が人から恨まれていたケースは非常に多いものです。
また、自分の生き方を変えるために、自分の潜在意識があえてわざわいを呼び寄せることもあります。
とにかくわざわいに遭ったら、その出来事から学んでください。
学びに変えた時、わざわいから解き放たれる方が多いからです。