今回は占星術の可能性について解説します。
具体的には、タイトルにもあります通り、
占星術で自分の潜在意識を確認する方法
です。
僕の実際の占星術鑑定では、クライアントの意識が今、どこに向かっているのか? を確認してから鑑定を行なっています。
また、クライアントの方が今、何を望んでいるのか? をアストロダイス で確認することもあります。
占星術で自分の潜在意識にどうアプローチすれば良いのか? を解説していきます。
顕在意識と潜在意識の違い
意識には大きく顕在意識と潜在意識があります。
そもそも意識とは何でしょうか?
意識とは思考や感覚、感情、意思など精神や心のありようの総体のことです。
少し難しい表現なのでもう少し噛み砕くと、自分の精神や心の中にあるもの、と理解してもらって大きく問題はありません。
ここからが重要で、自分の精神や心の中にあるものは、自分が認識できるもの、認識できないものがあります。
顕在意識とは?
顕在意識とは、自分の精神や心の中にあるものを認識できているものを指します。
※顕在とは、はっきりと理解できる形で現れていることを意味します。
例えば、「今日の夕方、友人と電話をする予定である」というのは自分で理解できているので顕在意識となります。
他にも、私は彼のことが好き、も顕在意識ですし、仕事の人間関係で悩みがある、というのも顕在意識です。
潜在意識とは?
一方、潜在意識とは、自分の精神や心の中にあるけど、はっきりと認識できていないものを指します。
※潜在とは、表面にはっきりと現れないけど、内側に存在する状態のことを意味します。
よくあるのが、思いと行動の食い違いです。
例えば、「本当は人から愛されたいのに、なぜ自分は人から嫌われることばかりしてしまうのだろう」といったその理由は潜在意識の中に隠れています。
潜在意識でやっかいなのが、自分の意識なのに、自分で知覚できないことです。
人生を変える大きなヒントは潜在意識にあります。
顕在意識10%、潜在意識90%と占い(卜占)の関係
一般的に自分の意識のうち、自分で知覚できている顕在意識は10%、自分で知覚できない潜在意識は90%と言われています。
つまり、自分の意識のほとんどは自分で知覚できていないということになります。
潜在意識には自分の本当の希望や願いがあるとされており、潜在意識を顕在意識へ、自分が知覚できるようにアプローチすることが自分を知るということです。
また、自分が起こる未来はすべて潜在意識の中にあるという考え方があります。
※潜在意識が現実化したものが今です。
ここで占いの話を挟むと、タロットや易といった卜占(ぼくせん)は、潜在意識にアプローチする占いです。
潜在意識は出されたタロットカードや易のシンボル(卦)で表現されているというのが、卜占の本質的な考え方です。
ホロスコープは資質、相性、未来予測を確認するためのツールだけど、、、
占星術は命占(めいせん)の占いです。
命占とは、自分が生まれた日、時間、場所を手がかかりに占う手法のこと。
大きくは自分の資質、才能、弱点を占うための占術です。
また、自分の命(めい)、相手の命(めい)を組み合わせて相性を見ます。
自分の命(めい)と未来の時間の命(めい)の組み合わせでで未来予測をします。
つまり、命占である占星術は潜在意識が読めないということになります。
ですが、占星術は5000年の歴史があり、命占だけでなく潜在意識を読む卜占の側面があります。
占星術やホロスコープで潜在意識へのアプローチ
占星術で潜在意識へとアプローチする場合、大きくは以下3つの卜占の手法があります。
実践鑑定ではその時々でこれら3つの手法を使い分けます。
ものによっては高度な技法でもありますが、これらが使いこなせるようになると、
自分が今、
- 本当は何を考えているのか?
- どう感じているのか?
- これからどうしたいのか?
が具体的にわかるようになります。
ホラリー占星術(アセンダントに注目)
占星術で、今、この瞬間を占う技法としてホラリー占星術があります。
質問したタイミングでホロスコープを作成し、運命を読み解く技法です。
ホラリー占星術は、転職した方が良いのか? 今の恋人と結婚すべきか? お給料はこれから上がるのか? といった具体的な質問対して吉凶を判断するのですが、実は潜在意識へのアプローチにも応用できます。
具体的には、アセンダントです。
ホラリー占星術のアセンダントは質問者を意味し、質問者の状態を読み解く際に注目します。
例えば、インスピレーションがかなり要求されるのですが、アセンダントが変通サイン(双子座、おとめ座、いて座、うお座)であれば迷いが強い、度数が後半の方であれば諦めの意識が強い、主星がエビルハウスであれば、不幸の最中にいるなどです。
トランジットの月の星座
一番簡単に自分の意識を確認する場合はトランジットの月の星座を見ることです。
月は生活全般を支配する惑星であると同時に、人の意識を支配しています。
トランジットの月がおひつじ座にある場合は活動的・攻撃的、トランジットの月がおうし座にある場合は保守的・頑固になっているといった感じです。
とてもシンプルな見方がですが、意外とバカにできないのがトランジットの月の星座です。
占星術初心者の方こそ、日々、トランジットの月が何座にあり、その星座の意味することが自分に当てはまっていないかを確認してみてください。
アストロダイス
アストロダイス とは、12星座の12面体、10惑星の10面体、12ハウス(宮)の12面体のサイコロで吉凶を占う技法です。
サイコロを振るだけで占うことができますので、簡単と言えば簡単ですが、実は情報量が少なく読むのにかなりセンスが要求されます。
アストロダイスは潜在意識を表現する占術として大変優れています。
僕の実践鑑定で自分の気持ちがわからないといった時はアストロダイスを用います。
単に吉凶を占うだけでなく、自分の潜在意識へとアプローチできるアストロダイスはかなり有用な技法なのです。
まとめ
今回、「占星術やホロスコープで自分の潜在意識を確認する方法」について解説しました。
確かに占星術では応用編になるのですが、占星術初心者の方は先にも挙げた通り、まず「今、月が何座か?」に注目して自分と答え合わせをしてみてください。
これからプロを目指す方はぜひホラリー占星術やアストロダイスに挑戦してみてください。
人生には問題、課題が必ずあります。
そして、その問題、課題は自分の心、潜在意識が生み出している。
一度、そう考えて見てください。
この考え方は運命学の基本的な考え方です。
潜在意識を知るだけで問題、課題が解決できることもあります。